７話 ページ9
？side
『好きの反対の言葉って知ってます？』
唐突に言われた言葉。好きの反対は嫌いに決まってる。
？「好きの反対は嫌いですよね？」
彼女はニヤッとして首を横に振る。そして女の子は言った。
『好きの反対は無関心なんです。あなたの周りには好きな人や嫌いな人、いますよね？』
当たり前だ。興味が出てきた僕はうなずきながら話を聞く。
『でも、通勤中のサラリーマンやおしゃべりしている主婦の会話なんて興味持たないし、どうでもいいでしょう？
これが無関心。好きでも嫌いでもない、どうでもいい人。無関心な人に悪口とか言います？言いませんよね。
だから、批判とかする人は少なくともあなたに興味を持った人なんです。興味が湧いて、歌を聴いた。あなたの歌がその人たちを動かしたのに違いは無いと思いますよ』
微笑みながら言う彼女の言葉はあっさりと僕の心の中に入った。なんかストン、って感じで染み込んだ。
それに、と彼女は続ける。
『批判は直接こないものです。面識が無い人ならなおさら。だから、自分が思ってることをぶつけるのもアリです！』
片手をグーにして『こんな風に！』と、ヒーローみたいに突き上げる。なんか悩みをあっさりと壊された感じだ。
『な、なんか偉そうに言ってすみません...』
さっきとは正反対の様子でショボンとしている彼女。チラチラ見てくるのが面白くて。
？「ははっ。大丈夫だよ！なんかスッキリしたな。ありがとね」
『それなら良かったです』
やっぱり笑顔の方が似合うよ。スマホの通知は今もきてるけど気にならない。
いろいろ話して、気がついたら空は茜色に染まっていた。
『さて、私は帰ります。今日は楽しかったです』
？「あ、ちょっと良い？」
公園の出口に向かう彼女を引き止める。なんか頭に？ があるみたい。
？「君の名前、聞いて無かった。教えて？」
『そういえばそうでしたね。改めて、松野Aです』
？「僕は相川真冬。また会えると良いな」
『私もです。それではこれで』
・・・行っちゃった。入れ違いに僕が一番信頼している人が来た。
？「おい、まふ！結構探したんだぞ！電話にも出ない、ラインは未読スルー。何かあったのか？」
ま「そらるさん、聞いて下さい！良いことがありました！」
そ「はぁ？」
そらるさんに話したら、「それ、生放送で言ったら？」って言われた。
大丈夫だ、僕の周りには味方がいる。言ってみよう。
僕の別名、【歌い手】まふまふ。
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ゆき(プロフ) - 続きがとても気になるので,友達申請させていただきました！だ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 741d7c394d (このIDを非表示/違反報告)
ムギ(プロフ) - 続きが気になるので、友達申請させて頂きました！ (2019年5月1日 4時) (レス) id: 40229cd54e (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この小説面白〜いです！友達申請させてもらってもいいですか(^^) (2019年4月8日 12時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
七香(プロフ) - 続きが気になるので友達申請させていただきます！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: 35bfb76efc (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - すごく続きが気になります！なので友達申請させて頂きました！ (2019年3月19日 23時) (レス) id: b0e1119457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月25日 18時
