４話 ページ5
手当てが済んだのは夜になってからだった。範囲が広すぎるんだよこのやろう！
私女なんだからさー、手加減しようぜ！？...テンションがおかしいや。夜っておかしくならない？
『お母さん、遅くなったけどお帰りなさい』
母「えぇ、ただいま。またあのニート達なのね」
『まぁね。ご飯からで良いかな？』
母「もちろんよ。そこで待ってなさい」
素直に待つ。その間に私はスマホで少しだけ調べものをした。いや〜Goo×le先生頼りになるわ。
ピーッとレンジの音がなってご飯がきた。おぉ、ハンバーグだ。しかも煮込みハンバーグだ。めっちゃ美味しいからね！
箸であっさりと切れる上に肉汁がブワーッだよ！？これがまずい訳がない！
『うんまぁ〜い』
母「ふふっ、良かったわ」
お母さんも今からご飯だったみたいで一緒に食べた。お母さん、謙遜しなくても良いって。絶対店出来るって。
そして、今日決めたことをお母さんに伝える。
『お母さん、やりたいことが見つかったの』
母「そう。どんなこと？」
『歌い手になりたい。だから今の仕事は辞めたいんだ』
私が今の仕事を辞める。割と収入良い所だから今もニートである兄さん６人分を支えるお金は格段に減る。
１回は「駄目」って言われると思ってた。でもそんなことじゃなくて。
母「そう。やっとやりたいことが見つかったのね。自由にしなさい」
『でも、この家に入れるお金が無くなっちゃうよ。本当に良いのかなって...』
母「大丈夫よ。そもそもあなたが入れてくれるお金はニート達のお小遣いぐらいにしかなってないわ」
えぇー...。主婦の節約術って言葉じゃ済まないと思うんだけど。なに、あのハンバーグって簡単に作れるの？嘘だろ。
母「だからお金はあるし、Aも余り使ってないんでしょう？機材買うついでに引っ越したら？」
爆弾発言いただきました。私、一生実家暮らしだと思って生活してたんだけど。でもお母さんの目はとても真剣で。
母「もうAのケガだらけの姿は見たく無いもの。定期的に連絡くれたらそれで十分よ」
『お母さん...』
母「それにニート達よりも早く孫が見れそうだし、学生時代モテてたじゃない！」
最後の発言がなければかっこ良かったのになー！だけどお母さんらしい一言でとても勇気が出た。
この家を出よう。そして兄さんという名前の鎖から逃げる。そう決意した。
スマホの画面に写し出された言葉
【歌い手になる方法】
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ゆき(プロフ) - 続きがとても気になるので,友達申請させていただきました！だ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 741d7c394d (このIDを非表示/違反報告)
ムギ(プロフ) - 続きが気になるので、友達申請させて頂きました！ (2019年5月1日 4時) (レス) id: 40229cd54e (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この小説面白〜いです！友達申請させてもらってもいいですか(^^) (2019年4月8日 12時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
七香(プロフ) - 続きが気になるので友達申請させていただきます！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: 35bfb76efc (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - すごく続きが気になります！なので友達申請させて頂きました！ (2019年3月19日 23時) (レス) id: b0e1119457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月25日 18時
