58 ページ10
マイク先生の声が途中で途切れて、代わりに聞こえたのは相澤先生の声。
「今遊んでるっつったのプロか？何年目だ？
シラフで言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ。帰って転職サイトでも見てろ。
ここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろう。本気で勝とうとしてるから手加減も油断も出来ねえんだろうが」
先生、ちゃんと見てるじゃん。マイク先生、は見ていると言えるのかな？
おもむろにお茶子ちゃんが両手の指先を合わせる。それは個性解除の合図。
そうなれば上にある無数の瓦礫は重力に逆らえない。その姿はまさに流星群。
これならいけるか...！？
それでも爆豪くんは正面突破。一撃で吹き飛ばした。確かに爆豪くんの性格からすれば避けようとはしないわな。
そのあと、お茶子が倒れた。
「キャパオーバー！」
『お茶子ちゃん...！』
お茶子ちゃんが行動不能。爆豪くんが２回戦に進出になって試合は終わった。
出久くんと一緒にお茶子ちゃんの控え室に行くことに。今は切島くんが腕相撲してるからまだ出番では無い。
「負けてしまった」
控え室に行くと笑顔のお茶子ちゃんがいた。こう言ったら駄目だろうけど泣いてるかと思った。
「...大丈夫？」
「大丈夫！意外と大丈夫！」
と、お茶子ちゃんの携帯が振動しているのに気付いた。出久くんはまだ気付いてない。
デクくんが何か言いかけるも、放送が遮った。空気読もうよ放送！切島くん２回戦進出を放送したものだった。
『次って出久くんじゃなかった？』
「...もう...！」
「見とるね、頑張ってね」
私とデクくんは控え室から出た。何か聞こえるからさっきの携帯の人かも。
『出久くん頑張ってね。応援してる』
「うん。轟くんだし頑張らないと」
『お茶子ちゃんと一緒に戻るから準備してきて良いよ』
一人になった私は壁に寄りかかった。泣き声が聞こえる。やっぱり悔しかったんだ。心配させないように笑ってたんだ。
何分か経ってお茶子ちゃんが出てきた。
「！Aちゃん……」
『待ってた。ねぇお茶子ちゃん、我慢しなくて良いんだよ？』
途端にブワッとお茶子ちゃんの目から涙が出てきた。そんなお茶子ちゃんを私は無言で抱きしめた。
『これなら、泣いても見えないから……』
「勝ちたかった。父ちゃんたちが見てて、良いところ見せようって……」
『大丈夫、お茶子ちゃんカッコ良かったよ？障害物競争も騎馬戦も勝ち進んだじゃん。十分凄かったよ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 513人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
癒し系猫(プロフ) - エルレイドはキルリアの雄でしか進化しません。しっかりと調べた上で小説にして下さい。クロスオーバーだから読んだのににわかとかはっきり言ってめちゃくちゃ不快です (6月22日 17時) (
レス) @page38 id: 0e8640f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
朝焼 - マフォクシーをお願いします！！ (2019年8月10日 11時) (レス) id: ecb0b24c21 (このIDを非表示/違反報告)
huruminea(プロフ) - カイオーガとグラエナをお願いします！！ (2019年6月29日 22時) (レス) id: ff078af4cf (このIDを非表示/違反報告)
イチゴみるく - ディアルガとパルキアをよろしくお願いいたします (2018年10月13日 23時) (レス) id: 458d879d4a (このIDを非表示/違反報告)
赤井の嫁(プロフ) - ドラゴンタイプでレシラムかゼクロム。お願いします！ (2018年4月5日 23時) (レス) id: c8fd649bf5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月23日 20時
