60 轟side ページ12
何のつもりだ。あいつに金でも握らされたか。だから、俺はあいつが嫌いなんだ！
物心ついた時には母さんが、俺が、あいつの人形と化していた。この日は俺があいつに知らしめる絶好のチャンスなんだ……！
俺はあいつを越さなければ母さんが＿＿＿
俺はあいつを＿＿＿
「親父を＿＿＿＿＿」
「君の！力じゃないか！！」
こいつは、一体何を！？
...そうだ、俺はどんなヒーローになりたかった？母さんは親父から暴力を受けていた。昔からそれが嫌で仕方なかった。
ヒーローになりたい。でもヒーローなるのは親父と同類になってしまう。それが怖かった。
《お母さんをいじめる人になんてなりたくない》
《でもヒーローにはなりたいんでしょ？》
何で忘れていた？ヒーローになるのはあいつを見返す為だけじゃないだろ。
《いいのよ、おまえは。血に囚われることなんかない。なりたい自分になっていいんだよ》
あいつじゃないんだ。人形でも身代わりでもない。轟焦凍は俺１人。
母さんも、友達も、自分にとって大切な人を守れる。そんなヒーローに憧れていたじゃないか！
そんなボロボロになってどっちがふざけてんだ。さっきと違うものがこみあげる。
自分を受け入れることが出来たからだろう。観客席から声が聞こえる。そんなの知るか。
緑谷、お前が思い出させてくれた。俺のルーツを。なら、正々堂々と全力でやってやるよ！
「緑谷、ありがとな」
瞬間、目も開けられない大爆発。氷で足を固めて場外を防ぐ。緑谷は吹き飛ばされたのか、場外で気絶していた。
控え室に戻る道、あいつがいつものように話す。毎回うざい小言も、今はどうでも良かった。
子供染みた駄々か...
「捨てられるわけねぇだろう。そんな簡単に覆るわけねぇよ」
今まで俺を動かしていた、お前の憎しみも怒りも緑谷が変えちまったんだ。
「あの時あの一瞬はお前を忘れた。それが良いのか悪いのか、少し考える」
控え室には、新しい体育服が用意されていた。水を飲み、頭を整理しようも中々出来ない。
『やっほー、お疲れ様』
「...A」
顔をあげるとニコニコ顔のAがいた。つまりは次の対戦相手。
『次、バトルよろしくね』
「...あぁ」
『何か考えごとしてるようだけど』
顔を無意識に伏せて返事をすると、両頬を掴まれ顔をあげられた。そして軽く引っ張られる。
『私も、全力でいかせてもらうからね！』
「望むところだ」
ここまできたんだ。何がなんでも勝ってやる。
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癒し系猫(プロフ) - エルレイドはキルリアの雄でしか進化しません。しっかりと調べた上で小説にして下さい。クロスオーバーだから読んだのににわかとかはっきり言ってめちゃくちゃ不快です (6月22日 17時) (
レス) @page38 id: 0e8640f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
朝焼 - マフォクシーをお願いします！！ (2019年8月10日 11時) (レス) id: ecb0b24c21 (このIDを非表示/違反報告)
huruminea(プロフ) - カイオーガとグラエナをお願いします！！ (2019年6月29日 22時) (レス) id: ff078af4cf (このIDを非表示/違反報告)
イチゴみるく - ディアルガとパルキアをよろしくお願いいたします (2018年10月13日 23時) (レス) id: 458d879d4a (このIDを非表示/違反報告)
赤井の嫁(プロフ) - ドラゴンタイプでレシラムかゼクロム。お願いします！ (2018年4月5日 23時) (レス) id: c8fd649bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月23日 20時
