田中さんの妹はキセキの世代の元チームメイト【ハイキュー×黒バス】 (ページ22)

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67．光と影ページ22

先生のカバーとかもあり、試合続行

「あの、次コイツにトス上げるんで、全力でブロックしてください」

開始前に飛雄が突然

相手チームに向かってそういった

「なんだあ!?挑発かあ!?」

「ハイ挑発です！ナメたマネしてすみません!!」

飛雄がそういってすぐに謝る

普通なら速攻は相手にばれると意味がない

けど、飛雄がしようとしてることがなんとなくわかった

「――今のお前は、ただの“ちょっとジャンプ力があって素早いだけの下手くそ”だ

大黒柱のエースになんか、なれねえでも

俺が居ればお前は最強だ！

東峰さんのスパイクはスゲー威力があって、3枚ブロックだって打ち抜ける！

じゃあお前はどうだ。俺のトスがお前に上がった時

お前はブロックに捕まったことがあるか」

.

.

.

「ナイッサー」

ボールが弧を描いて飛雄の頭上に来る

そしてそこに走ってくる翔陽

しかし、前にはもちろんブロックが

「躱せ!!!それ以外にできることあんのかボケェ!!」

それを聞いて翔陽は素早く切り替えて

ブロックをかわしてスパイクをきめた

「お前はエースじゃないけど!!そのスピードとバネと俺のトスがあれば
　
どんなブロックとだって勝負できる!!!エースが打ち抜いた一点も同じ一点だ

“エース”って冠がついてなくてもお前は誰よりもたくさんの点をたたき出して！
　
だからこそ敵はお前をマークして！

他のスパイカーはお前の囮のおかげで自由になる！エースもだ！！

ね!?」

と、後ろの龍兄に話をふる

「おうおうそうだぞ！お前の囮があるのと無いのとじゃ俺たちの決定率が全然違うんだぞ」

「それでもお前は今の自分の役割がかっこ悪いと思うのか!!!」

「思わない!!!」

翔陽は嬉しそうに勢いよく言った

『…翔陽と飛雄って、“友達”っていうよりかは“相棒”って感じですよね

飛雄は無意識だろうけど、よく翔陽を見てる

翔陽も飛雄を信頼しているのが見ている方もよくわかる

まさに“化学変化”ですね』

「あ、そ、それは忘れてください!」

『ちゃんと脳内に焼き付けてありますよ』

前に言ってた先生の言葉を出す

「なんだなんだぁ。先生、なんか言ったのか？」

「いいえ、何も……アハハハハ」

翔陽と飛雄

二人は出会って間もないが

互いに刺激をうけて最高の形に進化しようとしてる

そのすがたは、まさに

“烏野の光と影”