冷やかして ページ5
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次の日学校に来ても別になんの変わりもなくて。いやわかってたよ、わかってたけど俺ら昨日デートしてんだよね。割と学校の近くだったのに誰も見てないのマ?
イブラヒム「ろれおはよ」
「んー。イブ早いね今日」
イブラヒム「なんか目覚めて早く来てみた」
「企画やんそんなの」
イブラヒム「学校に早く来てみたで撮るか」
「再生回数3だな」
イブラヒム「お前らじゃねぇか」
珍しく早く来てるイブとくだらない話をしながらゲラゲラ笑う朝。やっぱ友達っていいよな。どうせくっさんと湊は遅刻寸前か遅刻だろ。俺は今日Aちゃんと帰る予定があるから早急に放課後になってほしいんだが。
イブラヒム「何そわそわしてんの。トイレ?」
「いや別に」
イブラヒム「…やっぱ最近変だよな。本当に彼女、」
「あーやっぱトイレ行ってくるわ」
流石に今の誤魔化し方は無理か?Aちゃんごめん、イブにバレたかもしれん。でもあいつは広めるような奴じゃないと信じてる。俺的にはバレてくれていいんだけど。
トイレから戻ったら冷やかされたりしないかな。Aちゃんと帰ってる途中で近所の人に見られたりしないかな。たまに挨拶するおじさんとかでもいい。てか家族でもいい。誰でもいいから冷やかしてほしい。
葛葉「ローレン来てたのかよ」
「朝からトイレにいんのマ?」
葛葉「たまたまだわ。朝からトイレいちゃいけねぇのかよ」
「ガチトイレ?」
葛葉「なんだよガチトイレってトイレにガチとかあんのかよ。ガチトイレだけど」
「湊は?」
葛葉「まだじゃね?」
トイレに入ったらくっさんがいてサボってんのかと思ったら普通にトイレするらしい。いやトイレはトイレする以外ないんだけど。くっさんトイレに行くイメージないから新鮮というか。
そんなんどうでもよくて俺は放課後のために今日全てをかけるんだよ。そのまま今日もデートできたりしないかな。映画行ったり遊園地行ったり、ど定番なことたくさんしたい。それを見られたい。
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作者名:まるお | 作成日時:2023年11月16日 0時