デート ページ3
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『美味しい……！！』
「あぁ〜、よかった。Aちゃん甘いもの好きだったよなぁと思って」
『大好き！』
「…っだよね。よかった」
俺に言われた言葉じゃないのにあんな幸せそうな顔で言われたら勘違いするって。いや俺の彼女なんだけどさ。あのあと必死に店探して最近できたらしい店に来てみた。ニコニコしながら食べてるAちゃん世界一可愛い。眼福。
『ローレンくん、食べないの？』
「え？あー…俺はいいかな。Aちゃん見てるだけでお腹いっぱいになるから」
『…もう、』
じわじわと赤くなる顔を見て、ニヤケが止まらない俺。周りから見たらくそイチャイチャカップルなんだろうな。別にいいよそれで間違ってないし。甘いもの嫌いじゃないし好きな方だけど緊張して食べ物が喉を通らないなんて言えるわけなくてカッコつけてコーヒーとか飲んでみる。
『ローレンくん』
「ん？」
『あーん、』
「ぇ、」
『美味しいものは共有しよ？』
「っ〜〜……」
まじか。まじかまじか。こんなスペシャル特典ついてくるって知らないって、デートってこんな破壊力高いもんなん？多分今俺の顔最高にだらしないと思う。
『美味しい？』
「Aちゃんのおかげで世界一美味い」
『もー、ここお店だからね〜？』
「んは、怒られちった」
あー可愛い。誰かたまたま同じ学校の奴いてバレたりしないかな。こんな可愛いAちゃん独占できてる俺凄いってまじで。インスタでもなんでもいいから拡散してバレまくりたい。そんでAちゃんの可愛さ自慢しまくりたい。
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作者名：まるお | 作成日時：2023年11月16日 0時
