【鬼滅の刃】来世も共に【童磨】

　　〃 ページ23

あの日、陽光から逃げていなければ。
俺と彼奴が、ああして共に居ることもなかっただろう。






炭「逃げるなｱｱｱｱｱｱｱアアアアアアアアア！！！！！」


俺はお前から逃げているわけではない。お前の背に上る太陽から、その光から逃げているだけだ。

陽光から逃げて、彼奴のいるあの廃屋に……


猗「…ﾁｯ………」

違う。彼奴はあの場所にもういない。

彼奴はもう死んだ。百年以上前に、俺の大嫌いな彼奴を庇って、太陽に焼かれて、じわじわと苦しみながら。



＿＿＿クソが。

俺はお前が嫌いだ。
勝手に拠点を俺に貸して、勝手に人間を狩って来て。
ただそこを訪れているだけなのに勝手に「おかえり」なんて言葉を掛けてきて。
勝手に彼奴を庇って、勝手に焼け死んで。

勝手にいなくなって。


お陰でもうめちゃくちゃだ。


．．．．．．．．．．．．．
お前が彼奴を焼き殺したから。
あぁ本当に気にくわない。お前なんぞに殺されてたまるか。



日が上る中、陽光から逃げて影の方へと走って行く鬼が一人。
ほんの一瞬、遥か後方で輝く太陽を、彼は憎らしそうに睨み付けていた。






▼△▼△▼△
映画見に行きました。凄く凄くて泣いた(溶けた語彙)

本編まだかかりそうなのでちょっとAちゃんと上参の彼の絡みを書きました。童磨との絡みを待ってる皆さんごめんなさいもう少し待っててくださいお願いします((

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