【鬼滅の刃】来世も共に【童磨】

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無惨の姿が見えなくなると、童磨は急いで立ち上がって庭へと急ぐ。



『お主は本当に人間らしさがないな』
『もう少し人間らしい考えをしろ、私の鬼としての威厳が霞むだろう』
『童に磨り減るで、童磨。』



馬鹿、姉上の馬鹿。
無惨様が教えてくれたから良かったけど、そうじゃなければわかんないよ、こんな示唆じゃ。
あぁもう何なんだよ、いっつも感情丸出しでわかりやすいくせに。何でこんな大事なことだけは上手く隠すんだ。
やっぱり姉上は馬鹿だ。とびきりの大馬鹿者だ。



寺院の庭は広い。蓮池を中心として、桜やら梅やら、たくさんの木や草花が植えられている。



『童磨と言えば、やっぱり蓮だな。』
『そうかな？』
『あぁ。蓮はな、清水よりも泥沼で育つ方が大きく美しく咲く。お主を取り巻く環境は、決して良いものではなかった。だがこんなにも立派な大人になっただろう？だから、お主は蓮の花だ』



童磨は蓮池へと走った。
池には小さくも美しい蓮の花が咲き誇っている。それらを一つ一つ見ていくと、葉と葉の間に、小さな箱が隠されているのを見つけた。
急いで手を伸ばして取り上げ、鍵穴に鍵を挿し込む。手が震えて時間が掛かったが、何とか解錠できた。

中から出てきたのは、一通の手紙。
それを広げると、小さな紙切れが手紙の隙間から落ちてきた。
池に落そうになった紙切れを慌てて拾い上げ、箱や鍵、手紙を持って部屋に戻った。

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