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昔々 十三 ページ35

「近年鬼狩りが、少しずつ……何と言えばよいのでしょう…。上手く言い表せないのですが、しつこくなってきております。ですので、人間は見境なしに殺すのではなく、品定めをして…鬼としての素質があるならば…生かしておいた方が良いかと……」
無「成る程な……」

納得して頂けただろうかと思いながら上目使いで無惨を見上げると、その深紅の瞳と目があう。慌てて視線を下げると、彼はまた彼女に尋ねた。

無「それで?その子供はどうだったのだ。鬼として有望であったか?」
「はい。年のわりに頭の回転も早く、強い精神力の持ち主です。目の前で同族が殺されても、今まで親しくしていた者がそれを喰らっていても、何とも思わない…問題は身体面のみでしょう。ですがそれとて、鬼となれば改善されます」

勿論これは本心だ。だがそれ以上に彼には生きていてほしいと、彼女はどこかで願っていた。
それを知ってか知らずか、無惨はニコリと…否、ニヤリと言った方がしっくりくるような笑みを浮かべた。

無「ほう……では、お前がそれを証明してみせろ。その子供が、私の手足となれるということを。勿論、子供が鬼狩りにでもなろうとしたり、役に立たなかったりした時は……」
「わかっております。そのときは童を喰い殺し…私も、責任を持って自害致しましょう」

役たたずを生かしているとわかったら自分のために自害するという理不尽を、堂々と受け入れ宣言した彼女を見て満足そうに笑うと、無惨は言った。

無「あぁ、それでいい。
精々使い物になるよう育てるんだな


……A」

「御意に御座います」

▼△▼△▼△
というわけで、Aちゃんの前世。
一応初代上弦の弐でした。ここまでが既に長い((

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つるかめ(プロフ) - 絵理奈さん» あっ確かに面白そう…!((何処かで出してみたいです…!!((( (2019年12月1日 22時) (レス) id: 3406c64e72 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 記憶喪失童磨ちゃんに近寄る女性とか居たらそれはそれで、面白くなるかな (2019年12月1日 22時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
つるかめ(プロフ) - レインさん» おのれ只野まじ許さん!ですよね!!((そうです只野が犯人でした!レインさん大正解です!((書いてる私が言うのもあれですけど只野が童磨刺した途端叫びましたよ…w← ありがとうございます!頑張ります!! (2019年11月23日 22時) (レス) id: 3406c64e72 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 只野ォォォォォォォォォォ!! 何しとるんっ!!!!! お前犯人じゃね?っておもっとったけどさぁぁ!!!!!! 童磨刺しやがってっっっっ!! すいませんした、推しが刺されたもんで興奮してしまいましたっ!>< お話とても面白いです!これからも頑張ってください! (2019年11月23日 18時) (レス) id: 41babb6a13 (このIDを非表示/違反報告)
つるかめ(プロフ) - kameramanさん» ありがとうございます!題名こだわってるので嬉しいです…!! (2019年11月19日 18時) (レス) id: 3406c64e72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つるかめ x他1人 | 作成日時:2019年11月8日 22時

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