【twst夢】拗らせまくり、はや三年。【イデア・シュラウド】 (ページ14)

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a.07 ページ14

『ふんふんふふ〜ん♪』

今日の私はこれまでの人生にないほどご機嫌だった。

その訳は数時間前に届いたメッセージに求められる。

「A氏！唐突b級パニック鑑賞会しますぞ！良さげなやつ発掘したんで！」

『いつもメッセージ上だとハイテンションですよねw鑑賞会めっちゃ行きます！スナックとか買っていきましょうか？』

「おなしゃす。あとドリンクもお願い」

『うい〜』

へへっ女の勘(？)で予定を空けていた甲斐があったわ。

やり残した家事をなんとか終わらせ、日が沈み切る少し前の街に飛び出した。

シュラウド宅近所の手近なコンビニへ入店。

色々な種類のポップコーンやらなんやらを適当に買い物カゴに詰める。

ポテトチップスプリン味、気になるな。

『買おう』

そのカゴが軽めのダンベルくらいの重さになってきたあたりで会計をし、店を出た。

『ふんふふふ〜んるんるんる〜ん』

すると再度スマホが戦慄いた。

「A氏ごめん今日急用入って…鑑賞会後日でも可？ほんとサーセン」

は？もうすぐそこまで来てんだが。

その悲報は、超ご機嫌お花畑だった脳内を急激に冷ますには十分すぎる悲報っぷりだった。

『どうしても無理ですかね…？』

ダメ押しで聞いてみるが返事は無論No。

酷い…酷すぎるこんな仕打ち…

軽めのダンベルだったコンビニ袋が、普通のダンベルくらいの重さに感じる。

『うぉ〜今世紀最大の悲しみだわ〜』

意気消沈とぼとぼウォークで来た道を辿る。

私は駅前の雑多な喧騒に混じっても周りの会話がまるで聞こえない程の気落ちだった。

しかし、そんな状態も聞き逃せないワードが耳に飛び込んでくることで一変した。

「イデくんち久しぶりだな〜なかなか入れてくれないんだからっ！」

「ちょっとそんなにくっつかないでよ、恥ずかしい」

イデくん！？！？！？！？

振り返ると私が見紛う筈がない、青い炎が一瞬視界に入り、そして消えた。