【twst夢】拗らせまくり、はや三年。【イデア・シュラウド】 (ページ11)

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「勇者の帰還でござる〜」

不審者の引き渡しに時間がかかったらしく、少しくたびれたイデア先輩が帰ってきた。

『お、乙で〜す…？』

片手にはビニール袋を下げていて何それ？と聞くと

「コンビニでアイス買ってきた」

とのこと。

コーヒーまで淹れてくれちゃって、なんだかんだこの人面倒見が良いんだよね。

『あの、本当に色々ありがとうございます。助けてもらった上にアフターケアまで…』

「別にやりたくてやってるから気にしなくて良いよ。君こそ大丈夫？今更だけど怪我ない？」

チョコミントのアイスをちびちび食べながら聞くイデア先輩。

『私は大丈夫です、イデア先輩は…？』

「拙者はA氏と違って強いからノーダメ」

なんだそれは。

でも今回の件で自分の防犯意識の低さを思い知った。

早速防犯グッズを購入しないと。

「…ほんっと、君が無事で良かった」

『ん？なんて？』

アイスとスマホから顔を上げる。

彼は時々聞き取れないほどボソボソ話す。

「こっちの話ー」

いやどっちだよ。

先輩は「なんか心配だから」と、うちのリビングで適当な映画を観つつ寝落ちた。

ちなみに私は洗面所で寝落ちた。

女の子も男の子も、用心しすぎるくらいが一番良いよね。