一説。 ページ3
零さんと同棲して1年ちょっとが経った。
俺の朝は早い。
『…よし、こんなもんかな』
今も爆睡している零さんの健康のため、毎朝お弁当を作る。
以前は気まぐれで作っていた。
だが、ある時過労でぶっ倒れた零さんを心配して、それからは毎日作っている。
寝室へ行くと、上体を起こした零さんが居た。
寝起きが悪いと知れたのは、同棲してる俺の特権だろう。
『起きた？おはよう、零さん』
「……A」
『ん？あぁ、はい』
「ん、(チュッ)…はよ」
『…これ、毎回恥ずかしい///』
毎朝、おはようのキスをするという謎ルールがある。
零さんいわく、これをしないと起きれない、らしい。
「A、朝ごはん食べるぞ」
『はーいっ！』
他にも謎ルールはいっぱいある。
例えば食事。
2人がそろって「いただきます」と言わなければ食べれない。
朝ごはんは基本和食、とかとか。
謎ってわけではないのだが、恋人同士でこういうのってなんか違和感。
所謂、家族ならあり得るかもしれない。
でも、俺達は…
「A、聞いてるか？」
『へっ！？何、何だった？』
「ハァ…また何か考えてたのか？」
『別に何もないでｓ…ないよ！』
「チッ……惜しい」
『危ない…その手には乗らねぇぞ』
ルールの１つ。
【敬語を使ったら言うことを回数分聞く】というものが作られた。
完全に俺に不利だ。
最近はだいぶ敬語が取れてきた。
油断すると、危ないけれど。
『……ってあ！！！やべぇ、時間！！』
「今日は早いのか？」
『うん！！ちょっと教授に呼ばれてて…零さんごめん、片付けといて！！』バタバタ
「あぁ、気を付けてな」
時計を見たら、教授の約束時間に間に合うギリギリだ。
慌てて靴を履いていると、零さんが後ろに来た。
「A、」
『あぁ、そうだった……ん、行ってきます』
「いってらっしゃい」
外出時のハグも、ルールの1つ。
どうしてそうするのかは、未だにわからないけれど。
深く考えず、俺は駅まで走った。
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ごまめんま。(プロフ) - りらちむさん» 読んでいただきありがとうございます(*^^*)作者の好みで切甘に寄りがちです（笑） こんな感じですが、これからもよろしくお願いします( ;∀;) (2019年8月18日 19時) (
レス) id: 21ddb629a5 (このIDを非表示/違反報告)
りらちむ(プロフ) - やばい、ふつうに泣きそうになりました。最高です。 (2019年8月18日 2時) (レス) id: 75c68e6b22 (このIDを非表示/違反報告)
ごまめんま。(プロフ) - いおりさん» 温かいお言葉、ありがとうございます(´;ω;｀)頑張って語彙力伸ばしつつ更新に努めます('◇')ゞ (2019年6月23日 16時) (レス) id: 21ddb629a5 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - とても面白かったです。お忙しいとは、思いますが更新、頑張ってください。これからも応援しています (2019年6月22日 23時) (レス) id: 72842f6fe9 (このIDを非表示/違反報告)
ごまめんま。(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！すぐ確認して参ります (2019年6月21日 7時) (レス) id: dd15d2a8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまめんま。 | 作成日時：2019年6月20日 17時
