十四説。 ページ16
メール通り、俺は３限の空き時間に研究室に訪れていた。
先生は相変わらず女子に人気で、今日は賑わっていた。
「あれ？須田君じゃん」
「どしたの〜？学科違うのに」
『あぁ、先生の研究の手伝いを…』
「え〜！？あたしら断ったのに？」
「ズルい！私らもしたい！」
西「ははは、まぁそう怒らないで。男の子のデータも欲しいんだ」
「ちぇ〜…ってこんな時間！次の講義じゃん」
「やばっ！じゃあね先生！須田君も！」
『お〜…』
女子のパワーってすげえな。
先生は「僕をからかって楽しんでるんだ」とか言っていたけど、割と本気な気がする。
さっき話した女の子、運動部入ってるからジャージばっかの記憶だけど、
服も靴も、女の子っぽくお洒落にしてたし…
先生は鈍感？それとも結婚してるとか？…あり得る。
西「さ、お待たせ！どうぞ？」
『あ、はい、失礼します』
部屋は変わらず綺麗にされていた。
目の前にコーヒーカップが現れ、ふと我に返る。
『あ、ありがとうございます』
西「こちらこそ、ごめんね急にインタビューなんて」
『……いえ…』
それが原因で喧嘩しました、なんて言えずに曖昧な返事をする。
俺が俯いていると、先生は横に来て俺の頭を優しく撫でた。
『え…？あ、あの先生、』
西「あぁ、ごめんね？何か辛いことがあったのかなぁ、なんて思って」
こうされると落ち着くでしょう、と先生は続けた。
俺はリズムの心地良いそれに安堵した。
それと同時に、話してしまいたくもなったが、止めた。
余計にこじれても、嫌だしなぁ。
『すみません、大丈夫です』
西「そう？また話したくなったらいつでもおいで」
『はい、ありがとうございます』
落ち着いたら目的を思い出し、慌てて鞄を探る。
『あ、この前のアンケート、書いてきました』
西「お、ありがとう。助かるよ」
『いえ…でもこれ、結構自己紹介みたいでしたけど…？』
西「うん、研究協力者がどんな人間なのか把握しておきたいからね」
『あぁ、なるほど…』
西「じゃあ今日の内容に入るね」
『はい！』
研究者らしい言動は、俺を一層安心させた。
やっぱり零さんの思い込みじゃないか。
俺は少し悪態をつきながら、インタビューを受けた。
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ごまめんま。(プロフ) - りらちむさん» 読んでいただきありがとうございます(*^^*)作者の好みで切甘に寄りがちです（笑） こんな感じですが、これからもよろしくお願いします( ;∀;) (2019年8月18日 19時) (
レス) id: 21ddb629a5 (このIDを非表示/違反報告)
りらちむ(プロフ) - やばい、ふつうに泣きそうになりました。最高です。 (2019年8月18日 2時) (レス) id: 75c68e6b22 (このIDを非表示/違反報告)
ごまめんま。(プロフ) - いおりさん» 温かいお言葉、ありがとうございます(´;ω;｀)頑張って語彙力伸ばしつつ更新に努めます('◇')ゞ (2019年6月23日 16時) (レス) id: 21ddb629a5 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - とても面白かったです。お忙しいとは、思いますが更新、頑張ってください。これからも応援しています (2019年6月22日 23時) (レス) id: 72842f6fe9 (このIDを非表示/違反報告)
ごまめんま。(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！すぐ確認して参ります (2019年6月21日 7時) (レス) id: dd15d2a8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまめんま。 | 作成日時：2019年6月20日 17時
