アメリの演説 ページ31
「後方!アザセル・アメリ!!」
〖はぃ!…は…くし……の…めに…〗
小さい声に私は心の中で応援する
〖私は弱いです…周りの方に助けて貰わなければ何もできない、情けなくて不甲斐なくて逃げようとしました…でも私を信じてくる人がいた…〗
周りがロノウェ様を応援している中聞こえ始めたアメリ様の声…
それはだんだん強くなっていった
〖その方が信じてくれたのは私の欲望!〗
ビリビリと体が震えた
〖何がしたいのか、ここに立って皆さんの顔を見て…思い出した。弱い私がなぜ会長の席にこだわり続けたのか、それは…周りの期待…それ以上に…何よりも…ここを最高の学校にしたいと望んだから!貴方達は生徒である前に悪魔なのです!悪魔の本質は欲!!与えられた"愉楽"に甘えず己の欲望に誇りを持つのです!〗
アメリ様の言葉が凄く胸に響いてくる…
〖貴方の欲望はなんですか?それに今手が届きますか!?〗
〔私の欲望…それはカルエゴ様とずっと一緒にいる事…でも手を伸ばしたらスルリと抜けてしまいそうで届かなくなりそうで恐い…〕
〖届かぬなら!手を伸ばす術を学びなさい!! 〗
〔手を伸ばす術…〕
〖悪魔学校は野心のある悪魔を育む場所であるべきなのですッ!だからッもし貴方達が己の欲をその手につかみたいのなら…ッ!〗
〔己の欲をその手につかみたいのなら…〕
〖黙って私の野望についてこい!〗
そう最後に聞こえた声は初めて会った時のアメリ様の声だった
ポロリと涙が溢れる…
私は何を悩んでいたのだろう…カルエゴ様の側にいたいと思うなら私は前に進まないといけない…その為には…
「どうしタ!?苦しいかー? 」
『平気、平気ですカムカム様…』
「それなラいいガ?」
周りがアメリ様に声援を送ってる声を聞きながら私は、オペラ様に連絡を取ろうと決めた…
カルエゴ様に話すのが難しいと思ったのは「イルマ」様の正体にも繋がってしまうと思ったのと…気味悪がられたくなかったから…
でもそうやって逃げていたら私は本当にいつか…カルエゴ様と離れなきゃいけなくなると感じた。だから…私が今やらなければいけない事は…
『欲望の為に…アメリ様…次に頑張るのは私の番ですね』
胸元を握りそう決意を決めた
オペラ様と連絡が取れて相談…話が出来たのはこの一週間後…
「イルマ」様により【王の教室 ロイヤル・ワン】が開放されたあとの事
私が決意をしてから…
カルエゴ様がよく「言いたいことはないか」と聞いて来ることが増えました…
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ねこ(プロフ) - 小柴紬さん» あ、それは直し間違いです。報告ありがとうございます、修正させていただきます (2022年11月29日 11時) (レス) @page33 id: ef2d58a21d (このIDを非表示/違反報告)
小柴紬 - ねこさん、すっごい面白いです。でも、気になることがあって相談の会の「ルーナさん」ってだれですか? (2022年11月13日 14時) (レス) @page33 id: 7260f4f31b (このIDを非表示/違反報告)
桜丸 - カルエゴ先生が( ´ཫ`)尊い.............. (2022年4月6日 2時) (レス) @page12 id: 1e34de8bff (このIDを非表示/違反報告)
桜丸 - カルエゴ先生が( ´ཫ`)尊い.............. (2022年4月6日 2時) (レス) @page12 id: 1e34de8bff (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - るりさん» るりさん、ありがとうございます!此方のほうではpixivで書けなかった編入する前のお話を少し入れていきたいと思ってます(笑)R18を削るのでその代わりみたいなものですかね?文字数があるので多少文章等変わってますがこれからもよろしくお願いします(^^) (2022年2月11日 6時) (レス) id: ef2d58a21d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ | 作成日時:2022年2月10日 0時