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エピソード80 ページ9

「異空間は、所謂(いわゆる)場所と場所を繋ぐ橋のような所です。
此方は、私が引き入れた人以外立ち入る事は出来ませんので、幾ら耳が良くても届くことはありませんわ。
外の様子だって見る事が可能ですのよ」

リ「なるほど……。すごい力だね」

「私の異能力は空間を操れる能力。"空間"に関する事なら何でも出来ますわ」

感心したリドル先輩に褒められ、Aちゃんは少し誇らしげに胸を張った。
だけど最後に、「…少し扱いづらいのがキズですが」と小さく呟いた。

リ「…ん?今何か言ったかい?」

「い、いえいえ何も!」

Aちゃんが大慌てでごまかしていると、グリムが手で目を擦りながら唸る。

グ「ふなぁ〜、ぜーんぶ真っ白で目がチカチカするんだゾ…。
子分、どうにかしろ〜!」

まぁたそんな無茶振りを…。

「あらあら済みません…」

駄々をこねるグリムに謝り、Aちゃんは少し考えるように難しい顔をしながら指パッチンをした。
その途端、真っ白だった風景が古い部屋…オンボロ寮の談話室に変わった。

リ「風景が変わった!?」

グ「おぉー!ここは俺達のオンボロ寮!
これで目が痛くならねーゾ!」

喜んだグリムが談話室のソファに腰掛けようとすると、Aちゃんが慌てて止める。

「ま、待って下さいグリムさん!それは映像なので座れませんよ!」

グ「映像?」

Aちゃんは小さく頷き、近くの机に手を伸ばす。
彼女の手はブォンという音を立てて机からすり抜けた。

ユ「ほんとだ!」

ケ「じゃあ、これ全部幻覚!?
すっご!」

ケイト先輩がはしゃぎながらスマホを取り出し、パシャパシャと写真を撮る。

ぶれないなぁこの人…。

「フフフ、外を見れるモニターも作れるんですよ〜♪」

リ「ケイト、マジカメで写真を撮るのは後でにしてくれないかい?」

ケ「あ、ごめんごめーん♪」

呆れ顔のリドル先輩に言われ、ケイト先輩はいそいそとスマホを直した。

リ「じゃあ、今度こそさっきのお話の続きをするよ。
まずは……」







…その後、リドル先輩は現場抑えの作戦を話した。

エ「なるほどね、いーんじゃね」

デュ「さすがローズハート寮長です」

ユ「完璧な作戦ですね!」

「それなら、上手くかもしれません!」

ケ「じゃ、俺は当日までに色々根回しとくね」

リ「頼んだよ。怪しまれないようにね」

ケイト先輩、本当何者……?

ケ「疑わしい目で見ないで欲しいなぁ〜、ユウちゃん」

「あ、けーさん。
私も何かお手伝いを…」

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布教する猫(プロフ) - コメントありがとうございます!いやぁめっちゃ嬉しいです!私も書いててニヤニヤしてしまうんですよ… (8月3日 12時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - どうも初見です!このクロスオーバー好きすぎる!勢いで6まで読んでしまった‥推しがオクタなので出てきた時のニヤケが‥ (8月3日 12時) (レス) id: 4bbc6a8f1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1  
作成日時:2022年9月24日 2時

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