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エピソード102 ページ32

(せめて、せめて弱体化が出来れば…!)

…その時。私の頭にあるひとつの案が浮かんだ。
確証は無い。然し可能性はある。

考えるよりも前に、口が動いた。

「水です!」

グ「水!?」

「レオナさんの魔法は物体を砂に変えます!しかしその反対……物体を潤す水魔法なら、弱体化出来るのではないのでしょうか!?」

ケ「なるほど!ナイスAちゃん!」

リ「それなら…デュース!」

デュ「はい!」

リドルさんの呼び掛けに答えるように、デュースさんはマジカルペンを取り出した。

ユ「で、でもレオナ先輩のバリアはどうんすの?」

頭を守りながらも攻撃するユウさんに訪ねられ、私は答える。

「総攻撃で気を引き、違う所から攻めればバリアを張るどころじゃありません!
ジャックさん!またあのユニーク魔法お願い出来ますか?」

ジャ「…仕方ねぇ!
月を破る遠吠え(アイリッシュ・ビースト)]!」

唸り声が響き、ジャックさんは白い狼へと姿を変える。私はデュースさんと乗るために彼の手を取ろうとするが、彼はいない。
既にジャックさんの背中に乗っていたのだ……ユウさんと共に。

「ユウさん!?」

ユ「おっしゃ行くよデュース!ジャック!
カチコンでやれ〜!」

デュ「お、おう!」

ジャ「ガウッ!」

ジャックさんは地を蹴りあげ、オーバーブロッドと化したレオナさんを睨み付けた。

ユ「Aちゃん!今度は私達に任せて!」

と云ってユウさんが元気な笑顔で私に笑い掛けるのを最後に、三人でレオナさんの元へと駆けて行った。
咄嗟に、私は彼らに手を伸ばす。

「ユウさん!!」

リ「A!今はあの二人を信じて、攻撃を続けるよ!」

リドルさんに宥められ、私は伸ばした手を強く握る。
皆が攻撃を再開する中、私も素早く異空間からゴム銃を取り出し、レオナさんに狙いを向ける。

レ「ハッ!無駄な事を!」

レオナさんは鼻で笑って、全員の攻撃を跳ね返す。
少しでもダメージは届くように、少しでもこちらに気を引くように、攻撃の手は止められなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ユウside

ジャックの背中にしがみつき、レオナ先輩と怪物の後ろに潜む私達。

デュ「急に僕の手を取ってジャックに乗り込んだ時は本当にビックリしたぞ」

ユ「バカ、あのままだったらまたAちゃんが突っ走るでしょ?その前に止めるのはこれしか方法が見つからなかったの。
…けど……
うわぁぁどうしよう!今になって怖くなってきた!!」

エピソード103 (間違えてた所直しました!)→←エピソード101



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布教する猫(プロフ) - コメントありがとうございます!いやぁめっちゃ嬉しいです!私も書いててニヤニヤしてしまうんですよ… (8月3日 12時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - どうも初見です!このクロスオーバー好きすぎる!勢いで6まで読んでしまった‥推しがオクタなので出てきた時のニヤケが‥ (8月3日 12時) (レス) id: 4bbc6a8f1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1  
作成日時:2022年9月24日 2時

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