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エピソード94 ページ24

Asaid

最悪の状況になってしまった。

レオナさんのユニーク魔法[王者の咆哮(キングス・ロアー)]によって作り出された砂嵐は凄まじいものだった。乾燥した空気も威力も凄まじく、近づく事も出来ない。
又、嫌な事にレオナさんはラギーさんを人質に取った。現在彼はレオナさんのユニーク魔法によって腕から段々と水分が抜けていき、苦悶の表情を浮かべている。うかうかしていたらラギーさんは干し芋のようになってしまう。
そして更にもう一つ。レオナさんはリドルさんのユニーク魔法の首輪を弾いたのだ……この中でレオナさんの暴走を手っ取り早く止められる「魔法封じの首輪」を。

グ「ふな"っ!?リドルの首輪が弾かれた!」

レ「秀才だかなんだか知らないが、年上をナメるなよ。生憎、俺は防衛魔法の成績が良いんだ」

リ「くっ!」

ユ「う、うそぉ…」

先程の攻撃が跳ね返されたのはこれだったんですね…

レ「はは!
どうだ。ラギー苦しいかよ。口の中が乾いちまって、お得意のおべっかも言えねぇか!?」

そう言ったレオナさんの顔には狂った笑顔が浮かんでいる。ラギーさんは険しい顔で今にも……死にそうだ。

ラ「ひぐ……うぅ……」

ジャ「まずい……あのままじゃラギー先輩が!」

如何(どう)しよう……如何(どう)しよう如何(どう)すれば、助けられる!?
砂嵐でうまく近づけない、攻撃も防衛魔法で防がれる、さらにこの人隙がない!

…あれ?この状況何処かで見覚えが……

ユ「こーなったら、殴ってでも止める!」

私は荒れる呼吸を落ち着かせ、頭を回転させる。その時、昔ユウさんの世界に行った時に知った、"黒の時代の太宰さんの事"が頭に流れた。

「そうだ、あの方法なら…!」

命懸けだが、助けられる確率は高い。
やるしかない。


「…異能力、[空間の番人]」

私はレオナさんに気付かれないよう異空間に入ると、最初にユウさんの後ろへと飛んで呟く。

「大丈夫ですよユウさん。私が何とかします(ボソッ)」

ユ「…えっ?」

作戦を説明する暇はない。私はそれだけを云うと、今度はリドルさんの元へと瞬間移動する。その時、リドルさんは眉を潜め、レオナさんを睨んでいた。

リ「それほどの力があって、何故こんな事をする!」

レ「何故……?理由なんて聞いてどうする。俺を叱って、慰めてくれるって?
…実力があったって、努力したってどうにもならない事が、世の中にはあるんだよ」

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布教する猫(プロフ) - コメントありがとうございます!いやぁめっちゃ嬉しいです!私も書いててニヤニヤしてしまうんですよ… (8月3日 12時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - どうも初見です!このクロスオーバー好きすぎる!勢いで6まで読んでしまった‥推しがオクタなので出てきた時のニヤケが‥ (8月3日 12時) (レス) id: 4bbc6a8f1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1  
作成日時:2022年9月24日 2時

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