エピソード88 ページ17
Noside
サバナクロー寮出入口付近には、レオナとラギー、その他ジャックを覗いた大勢の寮生達が集まっていた。ただ事ならぬ雰囲気の中、険しい顔で先頭に立っていたレオナが呟く。
レ「そろそろ選手の入場時間か」
ラ「準備万端、いつでも行けるッス!」
ラギーは余裕な笑みを浮かべ、自信満々にそう答える。
レ「トップバッターは去年優勝のディアソムニア様だ。
フッ……胸が高鳴るじゃねぇか、なぁ?」
ラ「シシシッ…じゃあ、行ってくるッス!」
ラギーはレオナの含み笑いに負けない程嬉しそうに笑って、鏡舎へと続く鏡へと駆け出していく。
手元には、怪しげな薬が握られていた。
学園のサイドストリートでは、いよいよマジカルシフト大会の入場行進が始まろうとしていた。
アナウンス「えー……ゴホン。ナイトレイブンカレッジ寮対抗マジカルシフト大会へご来場のみなさま。
大変長らくお待たせいたしました。いよいよ選手の入場です!」
観客「ワ〜〜〜〜!!」
歩道から待ち構えていた観客の歓声がサイドストリートに沸き上がる。
アナウンス「まずは去年の優勝寮!3連覇なるか?
君臨する閃光!
ディア〜〜〜ソムニアァ〜〜〜〜〜〜!!」
アナウンスの力強い紹介と共に、ディアソムニア寮の選手の列がコロシアムへと向かっていく。
そんな彼らの行進を、歩道からではなく遠くで待ち望んでいたように見ている者がいた。
ラ「おー、すごい見物人の数ッスねぇ。
これだけ人数がいたら……シシシッ!」
ラギーは嬉しいような何か企むような笑みを浮かべる。今から行う"作戦"には、彼らとラギーが口元に持っていき飲もうとしている怪しい薬が必要不可欠なのだ。
ラ「まずは、アズールくんから貰った薬を……んっ!」
その薬の不味い事と言ったらありゃしない。良薬口に苦しとは言うが、これは度を越えている。吐き出すのをなんとかこらえ、ラギーは顔を歪めながらなんとか一気に飲み込んだ。
ラ「〜〜プハッ!オエェ!なんだこの味、マッズ!
腐ったシチューみたいな味!
…うっぷ………気を取り直して。
いくッスよ!俺の
仕切り直して、ラギーは意気揚々と自分のマジカルペンを振り上げる。
ラ「さぁ、ヌーの群れみたいにみんなで走れ!
[
ラギーがユニーク魔法を発動させた直後、地響きのような音が歓声を挙げる観客の耳に入ってきた。
観客「ん?なんの音だ…?」
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布教する猫(プロフ) - コメントありがとうございます!いやぁめっちゃ嬉しいです!私も書いててニヤニヤしてしまうんですよ… (8月3日 12時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - どうも初見です!このクロスオーバー好きすぎる!勢いで6まで読んでしまった‥推しがオクタなので出てきた時のニヤケが‥ (8月3日 12時) (レス) id: 4bbc6a8f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1
作成日時:2022年9月24日 2時