エピソード73 ページ2
…この学園の基準どうなってんの…?
つーかお前らって…私やAちゃんまで一緒にしないで欲しいんですけど!
「まぁまぁユウさん…」
私の抗議に気づいたAちゃんが優しく宥めていると、エースがムスッとした表情で八つ当たりするように聞いた。
エ「なんだよ。オレらよりお前の方がひでーじゃん。その様子じゃ知ってたんだろ?アイツが事件の犯人だって」
グ「あっ!同じ寮だから、「自分は狙われない」つて言ってたのか!?」
あ、そう言う事!?
昨日Aちゃんが聞いてた言葉だ……もしかして、Aちゃん既にあの時……?
…そう考えていると、険しい顔をしたジャックが突然とんでもない事を言い出した。
ジャ「………。
おいお前ら、俺と勝負しろ」
…その言葉にいち早く反応したのは、他でもないAちゃん。
「…あら?本気ですか?」
Aちゃん笑ってるけど目が怖い目が怖い!!((( ;゚Д゚)))
エ「はぁ…?突然なんだよ」
ジャ「男が腹割って話すんなら、まずは拳からだろ。
てめーらが口だけの輩じゃないと俺に証明できたら、俺が知ってる話を教えてやっても良い。」
ジャックは自分の胸元で拳を握りしめる。
表情からして、おそらくめちゃくちゃ本気で言ってるみたい。
エ「げっ、オレそういう汗くさいの苦手なんだけど…」
デュ「俺はそういうの嫌いじゃないぞ。分かりやすくていいじゃねぇか!」
嫌がるエースとは対照的に、デュースはノリノリで拳をポキポキ鳴らしている。
グ「ふなっ!?デュースのワルスイッチが入っちまったんだゾ!」
「あらあら、ここはデュースさん達に任せた方が宜しいみたいですね。
私は後方に回りましょうか」
グリムが驚く中、殺気を納めたAちゃんだけが穏やかに笑う。
ユ「はぁ……なんでこうなるかなぁ…」
やる気満々なデュースとジャックを見ながら、私は大きなため息をついた。
ジャ「うぉぉぉぉあ!!」
デュ「おらああ!!」
穏やかな日だまりが降り注ぐ中庭で、元ヤンデュースくんと筋肉獣人ジャックくんの勇ましい叫び声が響き渡る。
同時に放った拳が両者にクリーンヒットし、鈍い音が鳴った。
もうかれこれ数分間勝負しているので、全員息が切れ切れ。
ジャ「はぁ、はぁ………。
な、なかなか鋭いの打ち込みやがる……」
デュ「はー、そっちこそ……
はー、やるじゃねぇか……」
グ「オマエのパンチ…オレ様のハートに響いたんだゾ…」
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布教する猫(プロフ) - コメントありがとうございます!いやぁめっちゃ嬉しいです!私も書いててニヤニヤしてしまうんですよ… (8月3日 12時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - どうも初見です!このクロスオーバー好きすぎる!勢いで6まで読んでしまった‥推しがオクタなので出てきた時のニヤケが‥ (8月3日 12時) (レス) id: 4bbc6a8f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1
作成日時:2022年9月24日 2時