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エピソード1 女王と姫になりたい少女 ページ29

Asaid

まだ残暑が少し残っている休日のお昼頃。

私は、異世界関連や見たい本を借りるために図書館へと来ていた。

「こんな所ですかねぇ……」

私は分類がまばらな何冊もの本を一旦机に置く。

「フフッ。この世界は本当に、良い参考文献や好奇心か擽られるモノばかりですわ……!
…異世界についての参考文献の方が少ない事が難点ですが……。
…まぁ良いでしょう。早く借りましょっと」

私は本を積み上げ、図書カウンターの方へと持っていった。




…外は涼しい風が吹いていた。真上に登った太陽がそれに負けじと照りつけている。

「あらあら、まだ熱いですねぇ……」

小さな異空間に借りた本を置いた私は、脇道でぼんやりとそんな事を呟いた。
素敵な本を借りる事ができ、ほくほくとした気持ちでオンボロ寮へと向かおうとしたその時。





?「ボンジュール!強き赤毛の少女(フィル・ロウス・フォート)!!
図書館帰りかい?」

「キャァァァッ!!」

急に後ろから声をかけられ、慌てて振り向きゴム銃を構える。

銃口の先には、この前出会ったポムフィオーレの寮生……ルーク・ハントさんが、少し目を見張って私を見つめていた。

ル「オーララ!驚かせてしまったかい?パードゥン。
足音を消して近づくのは昔からのクセでね。だから、その物騒な物をしまってはくれないかい?」

目を細めてうっすら笑う彼は、目の前のゴム銃を指差した。私は大人しくゴム銃を小さな異空間へと戻す。

「…申し訳ございません。少し驚き過ぎました。
あと、私の名前はそんな長いのではなく「A」です!」

…この人、気配が全く伝わらなかった…一体何者……?

ル「そんな小猫みたいに警戒しないでおくれ、愛しきプリンセス。
私は君に、ヴィルからの招待を伝えにきただけなのさ」

…招待?

「ヴィルさんって……
あぁ!あの女王様みたいな綺麗な方ですね!」

そう言えば、先日迷子になった際お世話になりましたわ……。

ル「君と少し話をしたいようなんだ。もちろん、紅茶やケーキも出るよ。
一緒に来てくれるかい?」

ルークさんはにこやかに笑い、私の方へ手を差し出す。
無論、私はその手を取った。

「えぇ!ぜひお受け致しますわ!ありがとうございます!」

この人は少し怪しいですが、あの女王様みたいな方に会えるのなら仕方ありませんよね!

ル「君が誘いに乗ってくれて嬉しいよ!さぁ、早速…」

「あ、その前に…」

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布教する猫(プロフ) - タタリさんコメントありがとうございます…!オダサク最高!! (1月12日 22時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
タタリ - 夢主ちゃんとオダサクぱぱぁ、、、2人共幸せになってね、、、オダサク最高!! (1月12日 13時) (レス) id: cd26d993ce (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵@副垢(プロフ) - 星猫さん» えぇ....(困惑) (2022年11月20日 20時) (レス) id: 5b2f0bd76c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 布教する猫さん» 文ストの好きなキャラは何ですか? (2021年9月18日 11時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 布教する猫さん» スラム同士で仲良くして良かったです!お気に入りしました! (2021年9月18日 10時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1  
作成日時:2021年4月3日 22時

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