ちょっと強くてちょっとヤバい異能力者は、魔法学校で様々な事をするようです (ページ26)

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エピソードおまけページ26

「いえいえ、喜んで頂き何よりですわ！
(やった！褒められた！)
グリムさんも手伝って下さったんですよ～！」

グリムも！？

グ「ソイツの代わりに雑草と虫を揚げたんだゾ～！
だからオレ様も褒めろ！！」

グリムはフフンと鼻息を鳴らし、胸を反らす。
私は笑いながらグリムの頭をワシャワシャと撫でた。

ユ「そっかそっか～♪
ありがとうグリム！」

……ん？あれ？
( ˙꒳˙ )???

グ「子分が料理するとき、火を使うのにしり込みしてたから、オレ様が代わりに…」

「わぁぁ！！グリムさん！それは内緒にして下さいと…！」

Aちゃんが慌ててグリムの口を塞ごうとしている中、私はある"とんでもないワード"に、グリムの頭を撫でる手が止まった。

ユ「え、えーと、Aちゃん、グリム。
……揚げる材料に、虫(・)が入ってるとか言わなかった？」

「えぇ。言いましたよ」

グ「言ったゾ」

Aちゃんとグリムは同時に頷き、テーブルの料理のひとつを指差した。

ユ「……ゑっ？」

…"それ"は、大盛の雑天ぷらに隠れるように、小さいコザラにひっそり置かれていた。
中は……茶色い。ただ茶色い。

…え、あれ中身何？バッタ？

そう呆然とする私を置いて、二人は楽しそうに話している。

「虫は栄養満点ですから、これは欠かせませんわ！
まぁ、私虫取りは少し苦手なものなので、これくらいしか取れませんでしたが……」

グ「なーなー！そんな事より早く食べようぜ！ユウも来たんだし良いだろ？オレ様もうハラ減って死にそうなんだゾ～！」

「そうですね。ユウさんも帰ってきたところですし、始めましょうか！
あ、お塩忘れてた……すみません。ちょっと先食べていて下さい」

Aちゃんは急いで台所へと消えてゆく。

私はそれを見計らい、急いで虫を食べようとしているグリムに駆け寄った。

ユ「ちょちょちょっ！グリム！！なんで虫入れるの止めなかったの！？(ボソッ)」

グ「美味そうだからに決まってるんだゾ」

くそこの雑食系めっ！！

グ「ハラ減ってんだから邪魔すんな！」

ユ「無理無理無理！！確かに虫料理は見たことあるけど食べたこと無いよ！！どうしようグリム親分助けて～！(ボソッ)」

グ「知らねぇんだゾ。案外食ってみたら美味しかったするんじゃねぇのか」

そう言って、虫料理を難なく食べるグリム。

グ「ほら、こんなにうめぇじゃねぇか」

ユ「形からして無理だよ！ダイレクトだよダイレクト！！(ボソッ)」