ちょっと強くてちょっとヤバい異能力者は、魔法学校で様々な事をするようです

エピソード8 ページ16

「……だって、理由を知られたら、もう一緒には入られない。
元の世界へ帰り、復讐を遂げたら、私が生きてる確率なんて一寸(ちょっと)だけですもの」

誰かが云っていた。
「殺すなら、自分が殺される覚悟を持っていなければならない」と。

大丈夫､とっくにその覚悟は決まっている。



…この手で森鴎外を殺す。
それは、どの世界に行っても変わらない。私は、家族の仇を討つ。

その為に、沢山、沢山、頑張って来たんだ。









("うそ……でしょ……みん、な……？")



("殺された……事故じゃ、ない……？")

("兄様(あにさま)……も……")



("あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！")









あの日、私は、そう決めたんだから。






ユ("また、会えると良いね！")


ふとユウさんの言葉を思いだし、クスクスと笑いが込み上げてくる。

「そうですね、ユウさん。
……私が殺されたら、もう一回会えるかもしれないですし」

仮に、もしそうなったら、この世界の事を教えよう。

…同じ所には、行けそうにないけど。




そんな時、ユウさんの声が耳に入ってきた。

ユ「Aちゃーん！ご飯出来たよ〜！」

「は〜い！今行きまーす！」

私は気持ちを切り替えて、鏡の前で笑ってから、異能力を使って食卓へと急いだ。









(私がこうしていられるのも、あとどのくらいなのかな……？)

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