エピソード4 ページ12
………ん??
エ「………は?(ボソッ)」
デュ「…ナイ、フ……?(ボソッ)」
グ「にゃ、にゃにーー!?(ボソッ)」
モブ寮生「な、なに言って……!?」
「あら、私が気づかないとでも?
その胸の膨らみは、マジカルペンと一緒に、サバイバルナイフかポケットナイフでも入っているのでしょう?」
Aちゃんが小さく笑いながらその寮生の胸ポケットを指差した。
寮生はビクッと肩を震わせ、胸ポケットに手を当てる。
…反応からして、どうやら図星みたい。
Aちゃんは単調に話続けた。
「私の師匠は3人います。
1人はその憧れの人、1人は異世界にいる旅人さん、1人は異世界にいる泥棒の相棒さん。
…勿論、襲われた時の対処として、"誰がどんな武器を持っているかを見定める方法"も。
私は、それを全て自分の身に叩き込みました。私の住む世界では、異能力者がはびこるちょっと危険な所ですので、身を守るためにと。
(……そして、
……マジ……!?
デュ「す、スゲェなそいつら……(ボソッ)」
エ「いや、それを覚えるこいつもスゲーだろ……(ボソッ)」
ほんとそれな。
モブ寮生「………」
「因みに、私が貴方を振ってちょっと俯いた時、貴方が胸ポケットに手をかけようとした事もお見通しです」
モブ寮生「っ!?」
そこまで見てたの!?
私達見てたのに分からなかったけど!?
「あ、今ここで襲っても良いのですよ?
然し、異能力はすぐ発動出来るようになっていますので、打ちのめされ恐ろしいクルーウェル先生へと連行されたくなければ、どうぞお好きなように」
Aちゃんは挑発的に笑い、手元にゴム銃を召喚して目の前の寮生の眉間に狙いを定める。
…本気で殺意にありふれているその目に、寮生はさっと顔を青ざめていく。
本能からして、勝てないと思ったんだろうぁ……
…本気で怒ったAちゃんって怖いからなぁ……
モブ寮生「……!!」
「…『振られるのが嫌だから、脅して自分のものにしてしまおうー』なんて野蛮な人とは、お付き合い出来ません。
では、ごきげんよう」
Aちゃんは深々とお辞儀をして、とてとてと"私達のいる所"へと走ってくる。
…これバレてるじゃん!!
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布教する猫(プロフ) - タタリさんコメントありがとうございます…!オダサク最高!! (1月12日 22時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
タタリ - 夢主ちゃんとオダサクぱぱぁ、、、2人共幸せになってね、、、オダサク最高!! (1月12日 13時) (レス) id: cd26d993ce (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵@副垢(プロフ) - 星猫さん» えぇ....(困惑) (2022年11月20日 20時) (レス) id: 5b2f0bd76c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 布教する猫さん» 文ストの好きなキャラは何ですか? (2021年9月18日 11時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 布教する猫さん» スラム同士で仲良くして良かったです!お気に入りしました! (2021年9月18日 10時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1
作成日時:2021年4月3日 22時