恋なんて、 ページ28
·
私が高校に入学した時の事だった。
もちろん康二と同じ高校に通うことになった私は、入学式での写真は、私の隣は変わらず康二だった。
いつまで経っても私の隣に居てくれる康二は、てっきり私の事が好きなんだと、そう思ってた。
けど。
私が高校の生活にも慣れて、夏休み前だったかな？
康二に初めての彼女が出来た。
私はてっきり、康二は私の事が好きなんだと思っていたからかなりショックだった。
私の周りにいた友達も、みんな康二は私のことを好きだと思っていたらしく、みんな私の事を慰めてくれた。
·
康二とは、隣でいることが少なくなった。
·
そりゃもちろん、家が隣だから毎日会うし、たまにご飯をうちまで食べに来ることも、私が食べに行くことも昔と変わらず続いたけど。
学校の登下校や、お昼ご飯は康二と過ごせなくなった。
私が冬の体育で長袖を忘れて、いつも通り康二に借りに行こうとした時も、
康「あぁ〜ごめん、彼女に貸してもうた！」
って辛そうに笑っていた。
あぁ、私は浮かれてたんだなって、その時初めて気付いた。
ただの幼馴染なのに。恋人面をしてずっと康二の隣を占領していただけだったんだ。
…昔から康二は、私が泣いたり悩んだり落ち込んだりすると、毎回と言っていいほど
「俺だけはAの味方やで」
「Aが泣かんでいいように俺がずっと笑わしたるから！」
「誰がなんて言おうとAを1番知ってんのは俺やし、想ってんのも俺やから。俺以外の言うことなんて気にせんでいいよ」
なんて、ずーーっと甘い言葉を振りかけてくれた。
それも、もう私のものでは無くなっちゃったんだ。
悲しくて寂しくて、毎日が虚無だった。
早く別れろ、なんて願い続けていたけど。
康二の彼女さんに初めて会った時、本当に心から綺麗な女の人で、非の打ち所がなさすぎて、虚しくなるほど康二にぴったりだった。
早く別れろなんて願ってる私とは大違いの心まで美しい人だった。
結局その彼女とどうなったのかは知らない。
でも私が高校を卒業する頃にも、遠距離恋愛になっていたらしいけど、まだ2人の関係は続いていた。
·
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蘭(プロフ) - 杏奈さん» コメントありがとうございます。優しいお言葉をかけていただき本当に嬉しいです(;_;)参考にさせていただきます…！ (2020年5月23日 1時) (
レス) id: 8e09ef28df (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - コメント失礼します。フラグの外し忘れで謝罪している作品を見かけたことはあります。しかし誰にでもミスはあるので次は気をつけようと反省したら全然大丈夫だと思いますよ。。素敵なお話なので、フラグを外して続きを書いて欲しいです。続き、楽しみにしています！ (2020年5月22日 23時) (レス) id: aadbdb729c (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ふかやのねぎさん» コメントありがとうございます。そうなんですね…凄く嬉しいです(;_;)ありがとうございます。参考にさせていただきます。 (2020年5月22日 18時) (レス) id: 8e09ef28df (このIDを非表示/違反報告)
ふかやのねぎ - 意味があるかは分かりませんが…苦笑 ご検討ください！！長文、連続コメント失礼しました。 (2020年5月22日 17時) (レス) id: 119826de21 (このIDを非表示/違反報告)
ふかやのねぎ - こんにちは！私もフラグを外して続きを書いていただきたいです！結構、オリジナルフラグの外し忘れって多いらしいですし…書いたことないので分からないのですが、続けてもいいんじゃないでしょうか？？それか一回削除して、同じ話を書き直すっていうのも有りかと…続く (2020年5月22日 17時) (レス) id: 119826de21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭 | 作成日時：2020年5月18日 2時
