一話 ページ1
私の本丸は、とても広い。
その為洋館はあるし、すぐそこには海もある。
そんな本丸は、朝から賑やかです。
本丸でまず最初に起きるのは、やはりへし切長谷部。
彼の場合、夜型で眠ったら雷がなろうが地震が来ようとお構いなしで起きない主を、親切なことに起こしに来てくれます。
〜審神者部屋〜
長谷部「主、起きて下さい」
玲羅「長谷部君。今日もご苦労ですね〜？でもさぁ、あと2時間寝させて…」
長谷部「駄目です！起きて下さい！」
玲羅「え〜」
長谷部を褒めたあとに、二度寝をしようとする人物がこの本丸の主、玲羅である。
長谷部にとっては日常なので、大きな声は出すものの布団をはぎ取るだけはぎ取ったら、満足そうな顔をしている。
玲羅「寒い、長谷部」
長谷部「起きて下さい、主」
玲羅「分かったから、布団返せ〜」
長谷部「はぁ…どうぞ」
ため息をつきながらも、布団を返す優しい長谷部。
長谷部が布団を返すと、玲羅はまた布団にくるまった。
長谷部「主！貴方はサナギですか！」
玲羅「寒いンでね…」
中々起きようとしない玲羅に長谷部がため息をついていると、清光がやって来た。
清光「主、おはよ〜」
玲羅「あ、清光〜！」
玲羅は清光を見ると、布団から出た。
清光「また、長谷部を困らせてるの？」
玲羅「長谷部の顔は、見飽きて起きる気にならぬ」
長谷部「主…」
玲羅「でもなぁ、毎朝起こしに来てくれるのはマジで助かるわ」
長谷部「なら…起きて下さい…」
長谷部は呆れたような顔をした。
その後、玲羅は今日の内番を決め、刀剣男士達をいつも通り、各時代に送り出した。
〜縁側〜
玲羅「あ〜、早く春終わんねェかな…」
鶯丸「主、春は嫌いか？」
玲羅「いやあのね、私花粉症なのよ。それもスギ花粉とヒノキ花粉両方よ？春は私を殺しにかかってるわ」
玲羅は目を擦りながら、言った。
薬研「大将、あんまり目を擦らない方がいいぞ？」
玲羅「痒い〜」
三日月「はっはっは、そうか。主は花粉症か」
玲羅「あのさ、審神者初めてから、3年目になるんだけど？」
三日月「言ったか？」
小狐丸「春になる度、言ってますよ」
三日月「はて、そうだったか？」
玲羅「あらら…」
するとそこに、燭台切がやって来た。
光忠「皆、そろそろお昼ご飯にするから、集まって」
三日月「あい、分かった」
鶯丸「行こう」
続く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神扇 | 作成日時：2019年11月29日 21時
