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「はぁ…今日で十二連勤か…」


俺の名前は東雲 A。独身。何処にでもいる会社員だ。今年で三十を迎え、晴れて…いや、虚しく三十路の仲間入りをする。


「ハハ…明日が終われば、久々に休みが取れるぞ…」


そんな俺は今、残業を終えて一人帰路に就いている。
何を隠そう、俺の勤める会社は所謂ブラック企業なのだ。
残業代は出ないわ、上司は自分のミスを部下に丸投げするわ、毎回無駄な飲み会に付き合わされるわ…週休二日制なんてあって無いようなものだ。
人生のどん底。そう言っても過言じゃない位の生活を送っていた。


「帰ったら飯食って、風呂入って…寝るの2時半位になるかなぁ」


時刻は夜中の一時。店看板の明かりも消えて、辺りはほぼ真っ暗。人気の無い大通りから、自宅に続く路地に差し掛かる。その時だった。


くしゃり。


「……ん?」


何か、枯れ葉が潰れた時のような音が聞こえた。



「…何だこれ」


音は足元から聞こえて、その正体は枯れ葉…ではなく、一枚の紙だった。何となく気になったので拾って見てみる。


「人員不足…授業補佐の募集…」


それは教員の求人広告らしかった。

広告紙には箒に乗った魔女らしきイラストと、老人の白黒写真が写っている。

求人がネットで済んでしまう昨今は、広告紙なんて貼られているのも珍しいのに。なぜこんな所に落ちていたのだろうか。


「…って、何でこんな物真面目に呼んでるんだ。
明日も早いから、さっさと帰らなきゃいけないのに…」


そう独りごちて求人広告を捨てようとした。


「……ん?」









……なんかこの写真、動いてない?









咄嗟に広告から手を離そうとした瞬間、急に視界がぐにゃりと歪んで吐き気が込み上げる。

俺は吐き気に耐えきれずに、そのまま気を失った…





To be continued…

地下世界は英語弱者に厳しい【アンテ】→←社畜の俺が、魔法学校で働く事になりました。【HP】



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紅葉@基本見る専(プロフ) - ミリアさん» ミリアさん、コメントありがとうございます!また高評価もありがとうございます〜!!作品は一応分かりますが、大分飛び飛びで見ていただけですので、ほぼ知らない状態ですね…申し訳ありません… (2021年3月3日 21時) (レス) id: bd3c7f490c (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 高評価もしました!ドラゴンボールとトランスフォーマープライムは知ってます? (2021年3月2日 20時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉@基本見る専(プロフ) - あっすみません!夜分遅くに返信してしまいました…通知で起こしてしまいましたら申し訳ないです… (2021年2月27日 1時) (レス) id: bd3c7f490c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉@基本見る専(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、コメントありがとうございます!知っているアニメですか…今期だったら呪術廻戦、無職転生、約ネバ辺りでしょうか。今期の前の物であれば宝石の国、血界戦線、Fate/staynight…などなど色々観てますよ。 (2021年2月27日 1時) (レス) id: bd3c7f490c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年2月26日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カメ(兎) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kid0019/  
作成日時:2019年10月10日 18時

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