20歳(ハタチ)ですから (ページ7)

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ななページ7

皇輝side

夏休み

僕は人生で初めてアルバイトをする事にした

家からは電車を乗らなきゃいけない場所にあるカフェ

でも時給が良かったからそこにした

『お疲れ様でした！』

夜9時、バイト先を出て駅に向かう

上がる直前に店長がアイスカフェラテをくれた

『おいしいっ…』

少し甘めにしてくれてる…いいバイト先に出会ったなぁ

そんなことを思いながら歩いていると見覚えのある人影が目に入る

『あれ、、Aさん…？』

それはこの前の女の人だった

隣には別の可愛らしい女性がいる

【どうして？！なんで別れなきゃいけないの？！】

「いや別れるも何も、そもそも付き合ってないじゃん」

え？もしかしてこれって修羅場…？

付き合ってるって、、え？相手、女の人だけど、、、

頭が混乱してその場から動けなくなっていると声を荒げていた女性がAさんにキスをした

「んっ…ちょっと！」

【なんでわかってくれないの？】

女性は目に涙を浮かべてAさんに抱きついている

『うわぁ…』

女性と接してない僕にとってその光景は完全にキャパオーバーで
無意識に声が出ていた

「あ、」

その声に気付いたのかAさんと目が合ってしまう

うわ、どうしよう。着替えの次はキスシーンを目撃するなんて

なんて弁解しようか必死に考えているとAさんが女性を振り解いて僕の元にやってくる

『え、？』

「私ね、この人と付き合ってるの」

【えっ？】

ええええええええええ？！？！な、何を、おっしゃってるんだ？！

「だから、あなたとはもう会えない」

そう言いながら僕の腕にAさんは自分の腕を絡み付ける

『え、えっと、、』

大混乱でどうしたらいいかその場で硬直してしまう僕の元に女性が鬼の形相で向かってくる

すると僕が手に持っていたカフェラテを強引に奪い取る

Aさんは何かを察したのか勢いよく僕から離れた。次の瞬間

アイスカフェラテが僕の顔面に降り注ぐ

『うわっ！』

【さいってい！私からAを取るなんて！地獄におちろ！！】

カップを僕に投げつけて女性は走り去って行った