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ろく ページ6
皇輝side
「着替えておいで」
頭を撫でられて思わず"はい"と返事をすると柔らかく微笑んで部屋を出て行った
『あっつ…』
雨に濡れて体は冷たいはずなのに何故か顔が焼けるように熱い
着替えてリビングに行った頃にはもうあの人は帰っていた
《顔赤いけど風邪ひいた？》
『へ？！』
お水を飲もうとキッチンに行くと後ろからお姉ちゃんに声をかけられた
『いや、べつに』
《ふーん。あ、Aのことだけどさ》
『A…？』
《え、さっきの子。なに名前聞いてなかったの？》
名前聞く余裕があるわけないじゃないか
《私が言うのもなんだけど、気にしなくていいからね》
『え？』
《皇輝のことだからすごい反省してるかもだけど、あの子本当にああいうの気にしないから》
『気にしないって…』
《そういう子なの、Aは。》
そう言うと僕が飲もうとしてた水を一口飲んで部屋に戻って行った
そういう子って、、、どんな子だよ、、
その日はもうその事しか考えられなくて課題なんて1ミリも手につかなかった
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作者名：Ageha | 作成日時：2022年7月31日 19時
