隠side ページ31
あ、ども。俺は鈴木。隠だ。
稲実と青道の野球部一軍メンバーを乗っけて道路走行中なんだが…後ろがうるっっさい。
車のカーテンは全部閉めてあるけど、開けようとするし…エトセトラ。
あ、ちなみに車の中は前方と後方で仕切られているから、後ろがカーテン閉めても運転には問題ない。
後「はーい、カーテン開けないで下さいね。縛りますよ?」
俺の先輩である後藤さんが、満面の黒い笑顔で選手達を脅迫する。
選手達は、すぐおとなしくなった。
さすが後藤さん。
お、本部が見えてきた。
鈴「後藤さん!そろそろ着きます。」
後「お、りょーかい。」
今きっと、後藤さんが選手達に鬼殺隊についてアバウトに説明しているだろう。
本部に着き、選手達を車から降ろす。
まあ、いろいろブーブー言われたけど気にしない…。
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柱達や5人の同期組は、もうすでに本部に到着していた。柱合会議前のほのぼのした光景はなく、緊張感が漂っていた。
すると、岩柱様がまだ気絶していた木村由奈…裏切り者にバケツいっぱいの水をかけた。
バシャッ
と、無慈悲な音がする。
御「おい!お前何したんだよ!」
悲「…水をかけただけだ。」
悲鳴さんに、珍しく青筋がたっている。
純「何が"水をかけただけ"だ!ふざけんなっ!」
うお、柱の方々から出てる殺意が半端ない…。
これはそろそろ黙らせた方が良いな。
鈴「いい加減、静かにしろ!」
片「あれは私の生徒だ。それなのに何もせずに目を背けていろと?」
ちっ、そうじゃん。教員もいたんだった。めんどくさッ!!
伊「黙れ黙れ。…全くこれだから一般人は嫌いなんだ。」
そう言って、蛇柱様は木村の頭をグッと上に上げ揺さぶる。
起きかけていた木村は"ギャアッ"と悲鳴をあげる。
伊黒「何が"ギャアッ"だ。ふざけるな。」
木「なんですか!?なんで私をッ!?私、何もしてないですよ!助けてッ!!助けてッ!!誰かぁ!」
何もしてない…ねぇ。何かしたからここに連れてこられてることが分かってるやつの発言だろ。
『ここまで被害者ぶられると、怒りも通り越して呆れるな。』
炭「お前からは、腐敗物の匂いがする。何人もの人を喰ったんだろう?」
善「炭治郎の言う通り。お前からは、とても狂った音がする。」
伊「ああ。寒気がする気配だゼ。」
不意に声がした。
「お館様の、お成りです。」
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作者名:空気 | 作成日時:2020年7月20日 14時