まねーじゃー ページ4
“まねーじゃー”?
確か…女生徒の中に、そんな人がいたような…。
屋敷に帰ったら辞書ひかないと。
御「倉持か。お前、別のクラスじゃなかったか?」
倉「お前いじりに来たらお前が女子と喋ってたんだよ。」
御「いじりに来たって何だよ。」
仲いいのか…?この二人。悪くは無いんだろうけど。
『その、“まねーじゃー”は何をするんですか?』
倉「ドリンク作ったり、洗濯、それから、スコアブック書いたりだな。
あ、敬語外してくれて良いから。」
御「頼めるか?今ちょうど夏だし、練習ハードだから、人手不足らしくてさ。
あ、俺も敬語外してくれて良い。」
ふーん。行ってみるか…。
“まねーじゃー”?が何なのか、気になるし。
『わかった。…やる。』
倉御「「よっしゃ!」」
御「じゃあ、部活の時間、一緒に監督っとこ行こーな!」
野球部…。稀血が多いと聞いたけど。まぁ、鬼の活動は夜だし、私の正体が気づかれることは無いだろう。
感情をうまく制御して、任務をこなすんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お館さまSide
今日は、Aの入学初日だ。
あの子は、家族を喪ったショックで感情を出さなくしてしまった。
学校生活などで、感情を出せるようになれば…と思い、Aを入学させたが大丈夫かな?
私はもう永くない。Aの心からの感情を、生きているうちに見たいな。
いつも頑張っている姿を知っているから、私はAの心からの笑顔が見たいよ。
107人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空気 | 作成日時:2020年7月20日 14時