伊之助 ページ25
伊之助side
稲実だろーが、青道だろーが、信用できねぇ。
こいつらも、アイツらと同じかもしれねぇのに、挨拶なんかしてられっかよ!関わりたくもねぇ!
国「"アイツら"?」
喋んなッ!
炭「"裏切り者"も含めた、青道高校野球部です。」
伊「"アイツら"はそれだけじゃねぇけどな。」
そうだ。それだけじゃねぇ。
俺には前世の記憶がある。母ちゃんを殺した上弦の弐…そいつもだ。最後に裏切られるかもしれねぇ。
俺は、母ちゃんが俺を崖から落として猪に育てられ、10年。10年経ってからやっと前世の記憶が戻った。
鬼殺隊を探し続けた。
炭治郎達を探し続けた。
白「"裏切り者"が誰か知らないけど、野球部も何かしたの?」
Aが今までのことを全て話すと、奴らは数秒目を見開いたままだった。
鳴「一也達が…そんなこと。」
カル「マジかよ…」
白「青道に…そんな奴がいるとはな。」
『そう、だから私達は、アイツを捕えなければならない。どうか今回の件、了承いただけないでしょうか。』
Aが頭を下げる。俺達も、つられて頭を下げた。
国「"鬼殺隊"は、鬼を殺す組織なんだろう?では、なぜ…。」
『隊立というものがあるんですよ。それを犯せば、ただで返すわけにはいかない。
鬼殺隊の本部で裁判を開き、謹慎処分、追放処分、隊立違反がすぎる場合や、正当防衛ではない殺しなどは…処刑。
まあ、処刑以上の罰もありますが、言わないでおきましょう。』
アイツは処刑以上の罰を受けるべきだと思う。
国「では、その"裏切り者"が、隊立違反者だと?」
『その通りです。』
国「その"裏切り者"を放っておくと、何か悪いことでもあるのか?」
ありまくりだ。
アイツが鬼殺隊に入った時からずっと、ずっと禍々しい気配を感じ取っていた。
木村…だったか?
人から手柄奪って、楯突くものは殺して…。
『ありますよ。きっと、皆さんの命を脅かす。』
国「わかった。1週間後、戦闘を許可する。ただし、選手に怪我はさせないこと、これが最大の条件だ。」
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作者名:空気 | 作成日時:2020年7月20日 14時