胡蝶さん ページ20
今日は久しぶりに非番の日。
実を言うと、私は非番の日が嫌い。眠りたくない。…というか、眠れない。
夜は鬼殺をしてないと落ち着かないんだ。
コンコン
ん、誰?
ドアを開けるとそこには、胡蝶さんがいた。
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外で話すと、他の部員に目をつけられることもあり、中に入ってもらった。
『どうかしましたか?』
胡「鴉から、木村由奈がいろいろ仕掛けてきたことを聞いたので…カナヲは大丈夫かと思いまして。非番なのに、申し訳ないです。」
カナヲ…大丈夫なわけではない。それは胡蝶さんもよくわかっているはず。
当たり前だ。姉を殺したも同然の鬼と、毎日顔を合わせて大丈夫なわけが無い。
"いろいろ"の内容も、もう鴉から伝達が入っているだろう。
『カナヲは、炭治郎達と一緒に監督室に行っています。鴉から伝達が入っている"いろいろ"のことについてでしょう。』
胡「そう、ですか。」
『じきに戻って来るはずです。』
コンコン
ガチャ
カ「!!師範…。」
戻ってきたカナヲは胡蝶さんがいることに驚いている。
炭治郎達も、自室に戻る気分ではないのだろう。カナヲと一緒に部屋に入ってきた。
善「なんで俺たちが…」
善逸は続きを言わなかった。言わずとも、ここにいる全員に伝わっていた。
こうなることはわかっていたのに、全員が沈んでいた。
数分の沈黙。
カ「あの、師範は何故ここに?」
沈黙を破ったのはカナヲだった。
炭「胡蝶さん!?いつから…」
『炭治郎達が来る少し前からずっと居たよ。』
伊「しのぶ!気づけなかった…強えな…!」
胡「ふふふ、私が来た理由としては、皆さんの様子を見に来た、という所でしょうか?
それと、あの裏切り者を潰すのはいつにするか相談に来ました。」
そうだった。日中ということは決まってたけれど、いつにするか決まってなかった。
私は手に入れて置いた日程表を広げた。
『稲実との練習試合。この日はどうでしょうか?青道高校に関わりながら鬼殺をするなら、稲実と関わるのも時間の問題。
それに、"協力者"がいた方が、こちらとしてもやりやすい。』
胡「協力者…成宮さんですか?」
炭「鳴に協力してもらうのか?」
『まあ、協力者…というよりかは理解者?の方が近いかもしれないけど。』
胡「わかりました。御館様や、他の柱達にも伝えておきます。」
さて、私は鳴に伝えておかないと。
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作者名:空気 | 作成日時:2020年7月20日 14時