嫌悪感 ページ19
部活が終わった。
…と思えば横に沢村がいる。
『何?』
沢「どういうことっすか?」
『は?』
木村が何か仕掛けてきたか?
沢「去年の、甲子園…負けても、」
『ああ、そのことか。悪いけど、忙しいから後にして。』
沢「待ってください!」
まだ何かあるのか?
。
。
。
。
沢「木村先輩に、仕事押し付けてるってほんとっすか?」
やっときた。
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食堂に行くと、炭治郎たちが部員に囲まれていた。
伊「俺たちはそんなことしてねぇ!」
純「じゃあなんで木村が泣いてんだよ!」
木「うわぁぁぁ、亮介さん、怖かったよォ。」
亮「大丈夫、もう近づけさせないから。」
炭「待ってくれ!俺たち本当に何もしてないぞ!?」
哲「嘘をつくな。」
善「嘘じゃない!ってわああああ、音!音すごい!もおヤダ!禍々しすぎっ!鬼ィ!鬼やだ!」
波「音?話をそらすんじゃない!」
玄「マジでやってねぇって、俺たちは!」
えと、何があった…?
カナヲが黒い笑みを浮かべてて、伊之助が怒ってて、炭治郎もちょっとイライラし始めてて、玄弥が珍しく必死で、善逸は通常運転。
木村が泣いてる…。
ああ、なるほど。仕掛けてきたんだね。でも何を?何したらここまでなる?
沢「な、何があったんすか!?」
御「アイツらが、木村の服強引に脱がそうとしたんだと。最っ低なヤロォどもだな。」
は?
カ「誰があなたの服なんて脱がそうとするの?私達にはなんのメリットもないんだけど?」
木「嘘つかないでくださいっ、あのとき私の裸をネットで拡散しようとしてたじゃない!先輩方が助けてくれなければ!今頃っ、今頃…っ!」
ああ、イラつく。イラつく。
癪に障る。
炭治郎が普通の顔でいるんだから、嘘をついていないことは確か。
被害者ぶりやがってあのクソ鬼が。
木「ねぇ!光波さん、酷いと思いませんか!?」
『…。』
木「ねぇ!どうして炭治郎くん達の方に行くんですかっ、光波さんは信じてくれないの!?」
話しかけるな。話しかけるな。話しかけるな。
ああ。嫌悪感がふつふつと湧き出てくる。吐き気がする。
そうやって何人もの人を殺してきたんだろ?木村由奈。
『炭治郎、善逸、伊之助、玄弥、カナヲ。』
「「!!」」
『行くよ。』
抑えられない嫌悪感に駆られながら、私たちは食堂を出た。
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作者名:空気 | 作成日時:2020年7月20日 14時