決意 ページ17
うーん、どうしたものか。
「あなた、昨日の晩どこに行ってたの?」
私は今あの裏切り者の"木村由奈"に詰め寄られている。
やることがあるから、他の生徒が来る前に登校したんだけど。
まあ、日中は血気術を使えないわけだから、戦闘になる恐れはないだろう。
『別に。あんたなら分かるんじゃないの?』
脇を通り過ぎれば、腕を捕まれる。
木村「まぁ、せいぜい今日中に部員に媚び売っといた方がいいんじゃない?
あ、無理か。あんた、"無表情の冷酷少女"だもんね。」
そう言ってコイツは立ち去って行った。
私はといえば、学校の今年の細かな日程を調べるため、パソコン室に来ている。
ここから校長室のパソコンのセキュリティを破壊してハッキングする。
響きは難しそうだけど、実をいえばこういうことには慣れているから結構簡単。
つい最近、政府のパソコンをハッキングして、鬼殺隊に関する情報を消したばかり。
政府に鬼殺隊のことがバレるとめんどくさいから。
こっちに移した情報を印刷して、履歴を消す。
よし、これでいい。
あとはそっと鍵を戻して…。
教室に入ると、炭治郎達はもう居た。他の生徒はまだ居ない。
私はバッグに入れていた資料を机に広げる。
玄「これは…」
カナヲ「見取り、図?水道管から何から何までどこにあるかわかる…。」
炭「もしかしてこれも!?」
善「あ!コッチは今年の細かな日程だよ!」
伊「これ、貰ったのか?」
『いや、学校のパソコンをハッキングした。これは結構秘密にされてることだからね、公表されてないんだよ。変わるかもしれないし。』
見取り図は隠す必要ないと思ってたんだけど、セキュリティがかかってて驚いたな。
水道管とかその辺は、セキュリティかける必要ない気がする…。
『じゃあ、襲撃の日程を決めようか。』
私は柱合会議での情報を皆に伝えた。
その結果、やはり襲撃は日中にすることになった。
授業中よりは、休み時間、部活中の方が良いだろうということも決定し、あとは柱全員の日程が合う時間帯となった。
カナヲ「カナエさんを殺したアイツは、絶対仕留める。何があっても。」
炭「うん。俺たちは"カナエさん"に会ったことないけど、俺達が鬼殺隊に入ってからも、たくさんの人たちを傷つけたんだ。
絶対許さない。」
『絶対仕留める。アイツだけは。』
それぞれのの決意が、それぞれの意を固めた。
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作者名:空気 | 作成日時:2020年7月20日 14時