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不思議な人 ページ15
沢村栄純side
さっきの先輩、A先輩、不思議な人だったな。なんかこう…全てを知っていそうというか…。
沢「御幸一也!!」
御幸先輩の部屋のドアを勢いよく開けると、ゲッて顔をされた。
御「なんだよ、ノックぐらいしろよ。」
俺は、御幸先輩にA先輩のことを話した。すると、意外な言葉が返ってきた。
御「アイツには極力関わらねえ方がいいぜ。何者なのか分からねぇし。」
沢「どういうことっすか?」
御「去年俺達、甲子園の予選で稲実に負けたんだ。そんときアイツ、めっちゃ無表情でさ、"これくらいで何で泣くのか"みたいなこと言ってたんだよ。」
そんなこと…。
沢「でも!俺にベストな走り方とか教えてくれてっ、優しかったっすよ?」
御「そりゃ、お前が気に入られてるだけじゃねーの?」
沢「っ、でも!」
御「これだけならもう寝ろ。遅いし。」
しぶしぶ部屋に行ったけど、その晩はなかなか寝付けなかった。
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作者名:空気 | 作成日時:2020年7月20日 14時