悪女登場(苦手な方はUターン) ページ11
部活の時間になった。一応、五感組も野球部に。
五人とも自己紹介が終わったところだ。
「遅れてすみませぇん。」
アイツ、“裏切り者”である“木村由奈”(全国の木村由奈さんすみません!)がやってきた。
鬼に堕ちたんだね、クソ野郎。
目が合ったとき睨まれたのは幻覚だな、きっと。((
「2年の木村由奈です。よろしくお願いします!」
特にぶりっこ、とかじゃないから余計に面倒だ。
というか、なんだ2年って。
お前、ざっと40越えてるだろうに。((
まあ、先代お館様を暗殺し、鬼殺隊でありながら鬼に堕ち、私達の仲間を何百人と殺した罪をせいぜい償うが良い。
頸を斬る以上に苦しい罰が待っているだろな。こちらには、胡蝶さんがいるのだから。毒の実験台とか。
なんかちょっと同情するなー(棒)
由「Aさん!カナヲさん!ちょっと、ドリンク手伝って貰ってもいい?」
私とカナヲは目配せをして頷いた。
ほら、嫌われ者の小説であるでしょ?
“ここで頷かなければ良かった”ってフレーズ。
でも私達の場合逆ね。
“ここで私達を誘わなければ良かった”んだよ。
裏切り者のくそ野郎。
さて、作戦を本格的に実行するときが来たね。
『で?どうして私達を“お手伝い”に使おうとしたの?本当の目的は何?裏切り者。』
由「貴女達がいなくなれば、鬼殺隊はかなりのダメージを負うでしょ?たとえそこの甲の隊士だろうと。
胡蝶の妹なんだから。栗花落、あんたが消えたら胡蝶を消したも同然よ。」
ほぼ全部言ったね。録音しておいて良かった。
『精神的に追い詰めてから消そうって?』
カナヲが震えている。
怒りと恐怖で。
『カナヲ、落ち着いて。大丈夫だから。』
無表情のまま言う。
由「あんたの無表情も変わってないみたいね。そのせいで、結構苦労してるみたいだけどw」
『で?何するの?カッターキャーでもするわけ?するならさっさとしてくれない?』
由「いいえ。もう帰っていいわ。カッターキャーは、まだお預けよ。」
こいつは元から戦略家だ。
今も、何かを考えているに違いない。
カ「貴女がっ、カナエ姉さんを殺したと言っても過言ではないっ!
カナエ姉さんを殺したことっ、鬼殺隊の隊士を何百人と殺したことっ!絶対後で後悔する!」
さて、始まるね。
ショータイム
私達の復讐が。
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作者名:空気 | 作成日時:2020年7月20日 14時