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カードキーの開錠の音が
廊下に響く。



「どうって？」


「記憶のないお前は、
簡単に忘れられるけどさ。

大ちゃんは、記憶あるんだぜ？

そんな簡単に忘れられる程度の
女だったってことじゃん」



「そ、んなこと…」



私、いつの間にか自惚れてた。



記憶なんてないくせに、

逃げ出したくせに、

先生と特別な関係になれてるって。



「まぁ、入れよ。
こんなとこ、生徒に見られたくないし」


「うん…」



当たり前への衝撃に思考が停止した私は
山田の部屋に足を進めていた。

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設定タグ：有岡大貴 , 山田涼介 , 恋愛   
作品のジャンル：恋愛
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作者名：MEG | 作成日時：2019年8月18日 23時

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