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「久しぶり」
「お、お久しぶりです」
高校の時と全然変わらない、
部員に馴染む程の童顔で
モイスチャー度の高すぎる瞳。
「大木は、保育系に行ったんだったよな?
今は、どこで働いてんの??」
「はい。
うちの近くのこども園で働いてます」
子どもの対応が上手かった私に、
保育系を勧めてくれたのは
他でもない、有岡先生だった。
「鬼マネが、子どもの先生とか
絶対怒鳴り散らしてるよな」
「かわいそうだな〜子ども達」
「そんなことしてるわけないでしょ!?
優しい優しいA先生やってます〜」
「ぜってぇ嘘だろ。
だってお前、
女の欠片もねぇじゃん」
お酒の入った山田が、
笑いながらそう言ってくる。
「確かに。鬼マネ、
彼氏できたこと無さそう笑」
「まさか、ハジメテまだだったり…?笑」
お酒のノリだって分かってるけど
冗談だって分かってるけど
さすがにこの年になって、
"女の欠片もない"は、辛すぎる。
「わ、私だって…
私だって!
彼氏の1人や2人いましたから!!
ちゃんとすることしてますから!」
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作者名:MEG | 作成日時:2019年8月18日 23時