School・Vanpaia ~A.D~ (ページ37)

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第36話有岡side ページ37

有「A…」

もう何度目だろうか､､

今日だけでも、
100回は呟いていそうなその名前を、
また無意識のうちに呟いていた。

有「…何やってんだ、俺､､
よしっ！仕事だ仕事!!」

そう頬を叩いて、切り替えようとした時､､

ｺﾝｺﾝ

ドアは叩かれ、ゆっくり開く…

有「えっ、A！？」

思わず声を上げた俺に、
呆れたようにため息をつく、彼女。

主「山下です。日誌、届けに来ました」

有「にっ、し…？」

主「あんたね～、副担でしょ？
日直には、日誌提出の義務があんのよ！」

有「あぁ、そういうこと…」

ちょっとガッカリ…

主「はい、せんせ。
最近、私のこと避けてるでしょ？」

渡された日誌を受け取った手が、
その言葉に止まる。

主「やっぱりね、分かりやす！」

なんか、今日の俺、
やられっぱなしじゃね？

俺は大人だし、教師だし､､
舐めてもらっちゃあ困るよ??

有「うっせぇな～。なんだ？
山下、寂しかったのか??」

主「違っ/////そんなわけ！」

有「山下さん、先生には
敬語を使うもんですよ？」

主「そんなわけ…ないじゃないですか､､」

軽く睨みながら、大人しくなるA。

ﾌﾌｯ
勝ったり♪

有「ならいいや。日直、お疲れさん
帰っていいよ」

そう言って、
不満げなAを無理やり帰らせた。