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＊＊ ページ30
A「ごめん、大貴くん。
私、お別れとか挨拶とか苦手だから…」
有「店の人みんなにはいいんです！
なんで、俺にだけでも
教えてくれなかったんですか？」
男としてはむりでも
"特別な後輩"に
俺はなれてると思ったのに…
有「ねぇ、先輩。
先輩の中の俺って何ですか？」
A「大貴くんは、大貴くんだよ。
明るくて、優しくて、素直で
すごく眩しい、太陽みたいな…
私には似合わない人。」
有「えっ…？」
中1のころからずっと、
"先輩に似合う人"になりたくて
必死に努力してきたのに､､
A「大貴くんの周りには
私なんかよりいい人きっとたくさんいるよ
新しい恋をしてみよう？
私も、大貴くんも。」
有「でも、先輩！
俺は先輩が、」
A「また逢う日まで。
お互い頑張ろうね」
その笑顔は世界一優しくて。
その背中はあの時と同じで。
手を振っていた。
大好きなヒーローは
その背中で
"サヨウナラ"って。
舞い降りた天使は
幻みたいにフワッと飛んでいった。
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作者名：MEG | 作成日時：2016年10月2日 19時
