秘密の話 (ページ7)

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SB side

『A～』

｢………｣

『A？どうしたの？』

｢………｣

『あ、もしかしてお腹痛い？』

｢うん…｣

『ちょっと待ってて、温かいもの持ってくるから。』

Aは女の子の期間に入ると少し口数が減る。
誰かが話しかけないと一切喋らない時もあるくらい。

『はい。』

｢ありがと…｣

『毛布も持ってきたから体冷やさないようにね。』

｢うん…｣

いつもより酷いみたい。
今日の練習はやめておいた方がいいかな。

『ヒョン、』

YJ ｢ん？｣

『Aお腹痛いみたいで休ませたいんですけどいいですよね？』

YJ ｢いいですか？じゃなくていいですよね？って言ってる時点で休ませる気満々だね。いいけど。｣

ヒョンてなんだかんだAには甘いんだから。
まあ一番甘いのは僕なんだけど。

『…！A！どこ行くの！』

｢練習…｣

『ダメだよ休まないと！！』

｢こんな事で休んでらんないよ…どんなに辛くても仕事行ってる人だっているんだから…｣

『でも…！』

｢無理はしないから。｣

そうだ。Aはこういう子だったね…

YJ ｢あれ、Aいるじゃん｣

『Aがこういう性格なの忘れてました。』

YJ ｢あー確かに。こんな事でって言いそう。｣

『言いました。』

TH ｢そういうとこは尊敬します。｣

｢聞こえてんぞカンテヒョン｣

TH ｢お腹痛いんじゃないんですか？｣

｢痛いよ。イライラして八つ当たりしそうだから怒らせんなよ。｣

たまには八つ当たりくらいしてほしいけどね。
言葉遣い悪いけど本当はすっごく優しくていい子なの知ってるし。

YJ ｢さ、練習始めようか。Aは無理しないように。｣

｢はい｣

いつものAの声も、今日は聞こえなかった。