秘密の話 (ページ30)

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TH side

『…俺、ヌナのそういうところ嫌い。』

何言ってんだ俺。
ヌナを嫌いなんて、そんなことあるわけないのに。

ヨンジュニヒョンに切り替えろと言われてステージはなんとか乗り切った。
だけど雰囲気は悪いまま。

俺とスビニヒョンとボムギュヒョン、ヨンジュニヒョンとヌナとカイで分かれて車に乗る。

『…スビニヒョン、ヌナに告白したんですか？』

SB ｢…あんなの、告白のうちに入らないよ。｣

『でも気持ちは伝えたんですよね？』

SB ｢うん｣

まさかスビニヒョンが言うなんて…

宿舎について、みんなでリビングに集まる。
ヌナはずっとヨンジュニヒョンの隣で顔を伏せている。

YJ ｢…まず、Aはみんなに謝って。｣

『…ごめんなさい』

ヌナは俺たちの目を見てしっかり頭を下げた。

YJ ｢次にスビナ。朝のこと、Aに謝って。｣

SB ｢…ごめん。言い過ぎた。｣

YJ ｢最後にテヒョナ。｣

『…ヌナ、ごめんなさい。俺ヌナのこと嫌いじゃないです。』

ヨンジュニヒョンは朝のことを一から話してくれた。

YJ ｢…これは俺も昨日知った。Aは誰にも言わなかった。全部1人で抱えてた。俺達を巻き込みたくないって。だからAだけを責めるのはなしだ。ジン先輩も言ってくれたように、気づけなかった俺達も悪い。｣

HK ｢ヌナ…会社にも言わなかったんですか？｣

｢うん…イタズラだと思ったんだ。｣

BG ｢イタズラでも訴えればその人は捕まります。｣

｢私のせいで変な注目を浴びるのは申し訳なかった。
もしこれが流れたら、女なんだから当たり前だろとか、男だけの中にいるのが悪い言われて当然とか言われるのが嫌だった。｣

ヌナは極端に女扱いされるのが嫌いだ。
女だから、女のくせに、女にはこんなのできないとか。
男社会の中でデビュー前からただ1人耐えてきた。
どんなに否定されても批判されても笑って大丈夫と言った。

｢私にはみんなしかいないから…｣

SB ｢…ごめんっ｣

スビニヒョンがヌナに抱きつく。

本当は俺だって動こうとしたのに、ヌナを抱きしめたかったのに。
俺より早くヌナの元に行ったのは、やっぱりスビニヒョンだった。