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Side_A
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次の日。
教室に着いて早々、祥生に手招きをされて少しドキリとしてしまう。
…きっと希々の事だろうとすぐにわかったから、どうにか気持ちを落ち着かせて教室の端っこに向かう。
予想通り、祥生は私にこう耳打ちした。
｢そろそろ希々誕生日やん?
プレゼント、何あげたらいいか分からんくて…｣
なんて恥ずかしそうに話す祥生に、一瞬可愛いなんて思ってしまった自分にびっくりする。
きっと自分が思っているよりもずっと、私はもう祥生に恋をしてしまっているんだ。
『んー、そうだな…
無難にタオルとかどうかな?
あとはお菓子とかも希々喜ぶと思う!』
大袈裟なくらい明るく笑顔でを意識して言った。
笑顔、ぎこちなくなってないかな。
引きつったりしてない?
そんな私の心配を他所に、祥生はなるほど…なんて考えるような仕草をしてる。
それから少しして、｢考えてみるわ、ありがとうな!｣なんて笑って汐恩のところに戻っていった。
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自分の席に戻ったらみんなに見られてしまうから、とりあえずその場でひとつため息をつく。
自分が何をしたいのか自分でもよく分からない。
私の気持ち云々は置いておいても、祥生と希々の恋を同時に応援するのは無理だ。そんなのは、元からわかっている。
でも、どちらかを選ぶなんて私にはできないし…
いつかも考えたことを脳みそで反芻しながらぼーっと席に戻ると、誰かに顔を覗き込まれて顔を上げる。
覗いていたのは鶴房だった。
希々だと思っていたから、少しビクッとしてしまう。
｢…A、お前昨日から変だぞ、大丈夫か?｣
いつもだったら気のせいだよ、なんて軽くあしらえたかもしれない。
けど、今は脳みそがパンク寸前で。
気づいたら、ぽろぽろと涙を零していた。
鶴房がぎょっとした顔をするのも、希々と祥生が驚いた様子でこちらに寄ってきてくれるのも気づかずに、私は静かに泣き続けた。
それから一限の授業が始まるまでは、どう頑張っても気持ちを落ち着かせることも涙を止めることも出来なかった。
祥生を好きになってからずっと、自分の気持ちが分からない。
自分が今、なんで泣いているのかすら。
それがたまらなく辛くて、苦しかった。
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続く (更新停止中)
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なゆ .(プロフ) - にださん» お返事が遅くなってすみません🙏嬉しいお言葉本当にありがとうございます😭ゆっくりにはなりますが、にださんの下さった言葉を糧に更新も続けていきますので今後ともお付き合いいただければ嬉しいです*ˊᵕˋ* (2022年12月11日 20時) (
レス) id: 0f460ee25f (このIDを非表示/違反報告)
にだ(プロフ) - とても楽しく読ませて貰ってます。今後の展開も楽しみなので、無理なさらずに更新が再開されることを楽しみにしております！ (2022年11月29日 14時) (レス) @page15 id: d02bce7891 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なゆ | 作成日時：2022年9月22日 17時
