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side_希々
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｢…なぁ、Aなんか言ってなかった?｣
珍しく汐恩から声をかけられた、なんて浮かれそうになったけれど、内容を聞いてすぐに少し辛い気持ちになる。
…やっぱり汐恩はAのことを誰よりも何よりも気にかけてるんだね。
なんて、汐恩に出会うまで知らなかった嫉妬という感情が沸きあがる度、私は本当にこの人のことが好きなんだなと実感する。
｢なんか、って…
どうしたの、Aに何かあった?｣
｢いや、ちょっと昼の最後の方から様子がおかしい気がするんだよな…
まぁ、気のせいかもな。急にすまん、ありがとな｣
それだけ言うと汐恩は去っていった。
Aに何があったのかは知らないけど、元気がなかったのは心配だ。
その気持ちは本当な、はずなのに。
どうしても、生まれて初めて感じる醜い感情ばかりが胸を埋めつくして、Aのことを、汐恩のことを考える度、苦しくて仕方がなかった。
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…ほんとは、好きになった時から気づいてた。
汐恩の目線の先にいるのがいつもいつも、私の親友だってこと。
というかそもそも、Aを見る一途な汐恩の横顔に私は恋をしたのだ。
この恋が叶わないことなんて、恋をしたその瞬間から決まっていたこと。
分かっていたはずなのに。
どんどん自分が欲深くなっていくのが、怖くて仕方がない。
そんな自分の感情を制御するのが精一杯で、周りなんて全然見えてなかったの。
…親友のAが深く傷ついていたことにすら、気づけないでいた。
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なゆ .(プロフ) - にださん» お返事が遅くなってすみません🙏嬉しいお言葉本当にありがとうございます😭ゆっくりにはなりますが、にださんの下さった言葉を糧に更新も続けていきますので今後ともお付き合いいただければ嬉しいです*ˊᵕˋ* (2022年12月11日 20時) (
レス) id: 0f460ee25f (このIDを非表示/違反報告)
にだ(プロフ) - とても楽しく読ませて貰ってます。今後の展開も楽しみなので、無理なさらずに更新が再開されることを楽しみにしております！ (2022年11月29日 14時) (レス) @page15 id: d02bce7891 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なゆ | 作成日時：2022年9月22日 17時
