コラボ作品(×毒舌少女は元A組!!) 12 ページ2
─
↓葵さんに描いていただいた香澄ちゃんです
イメ画
追加設定
見た目がそっくりな従姉妹が二人いる。
＊＊
「……ありがとうございます、頑張ってみます」
満面の笑みを浮かべる。
「うん。香澄ちゃん可愛いから大丈夫だよ」
紅茶を飲んで、自信に満ち溢れたように笑うAさん。
時計を見て気づいた。
「………そろそろですね」
数秒後、オーブンのチン！という音。
「すっかり話し込んじゃった。
生地焼けたみたいだね。紅茶ご馳走様」
「また淹れ直しますよ。
粗熱をとるのに20分くらいかかりますし」
パタパタとオーブンまで行き取り出した天板をシンクの上に置いて、一つ生地を剥がす。
「あっ……ありがとう」
「いいえ」
手伝おうとしてくれたのか腰を上げたAさんが、再び座り直す。
「焼けてた？」
「言うのもなんですが……」
そこで、ニヤッと笑う。
「完っ璧です。今までに見たことないくらい」
「あははっ、良かったぁ！ ムラあったら余計な事しましたって謝るつもりだった！」
冗談っぽく笑うAさんに、つられて声がもれる。
「っフフ。あった場合生地混ぜた私のせいですけどね。
ピエも出来てますし表面も割れてませんから、文句つけようがないですよ。」
そこでふと思い当たり、顔を上げた。
「これからどうします？」
完成には、まだこれから結構時間がかかる。
聞くと、コルクボードの方をしばし見つめて彼女が口を開いた。
「……香澄ちゃんって何か楽器やってるの？」
「え？ そうですけど……どうしてですか？」
キッチンから戻って、座りながら聞き返す。
「あの写真、香澄ちゃんだよね？
トロフィーと賞状持ってるから……」
「あ、成程。……あれも実はかなり前なんですけど……バイオリンやってました」
意味もなく頭をかいて、そのことを言う。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花言葉 | 作成日時：2019年1月15日 15時
