8話死柄木と黒霧３ ページ11
『僕って幸せな時よりも絶望している時の方が多いんです。だから、多い方の絶望を好きになって楽しくしようって思って』
「だから絶望しながら死のうと…」
『はい…』
「なるほどね…あ、そういやぁコレってお前の？」
そう言って目の前に出されたのはボロボロになったヒーローノート
『あ、僕のノート！！』
「やっぱりか…これ勝手に読んだんだけどスゲーよな。ヒーローの個性が具体的に書かれてて」
「すごい分析力ですね」
『ま、まぁイズ…兄とよく書いていたので…』
「それで俺達で考えてみたんだけど、お前ヴィランになれよ」
『ヴィ、ヴィラン！？貴方達ヴィランだったんですかぁ！？』
「そうだぜ？てか、それだけの分析力もってんのに気づかなかったのかよw」
それを言われちゃうと…
『でも…無個性の僕がなんかが入っても役にたちませんし…』
「じゃあさ、個性が手に入るって言ったら…どうする？」
こ、個性を！？
『そ、そんな事可能なんですかぁ！？』
「ああ、可能なんだよ。先生には」
…先生？
「それでどうする？俺達はお前が必要なんだが…」
…え？
『ひつ…よう？』
「まぁな、お前の分析力とかも役にたつし」
この人達は僕を必要としてくれてる…
初めて言われた言葉に涙を溢した
「は！？ちょっ、何！？」
「死柄木弔…女性を泣かせるとは…」
「黒霧ッお前は黙ってろ！…おい、どうしたんだよ」
『うええぇん！初めてなんですー、必要とされたのッ！…僕の存在を認めてくれるなんて…ありがとうございますッ！ありがとうございますぅッ！！』
「あー、とりあえず落ち着け」
そう言って死柄木さんは僕の頭を優しく撫でる
『ヒック…決めました、僕貴方達の仲間になりますぅ！』
イズくん…僕、ヒーローじゃなくてヴィランになることにしました
「マジで！」
だってこの人達は僕を認めてくれたから
狂ってしまっている僕を見ても必要としてくれたから
例えイズくんの敵になっても手加減はしないつもりです
『はいっ！これからよろしくお願いします！！』
だって大切な人達を守りたいから
この時知らないところでイズくんが僕と同じように泣いている事は僕は知らない
あ、いい忘れてました
これは僕とイズくんが別々の道に進んでいく物語です
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うらら(プロフ) - とても面白くて好きです！！作者様のご都合もございますが！！楽しみにしてます！！！ (2020年2月26日 0時) (
レス) id: f77f42d405 (このIDを非表示/違反報告)
ナル - とても面白いです！更新頑張ってください!私は王馬君が好きなんですけどね、なぜか恨むべき江ノ島盾子が嫌いになれないんですよね。 (2017年11月5日 18時) (レス) id: c392d9b03c (このIDを非表示/違反報告)
尾崎紅葉 - 始めまして！尾崎紅葉と申します。私自身、ダンガンロンパに最近はまってしまい、その理由がこの小説にあります。とても次の展開が気になりますね。ダンガンロンパにハマる理由を作って下さりありがとうございます………これからも頑張ってください！ (2017年10月15日 15時) (レス) id: f02ea9a8e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 面白いです！最初は罪木蜜柑の絶望バージョン？と思ったのですが、後々見ればめっちゃ江ノ島盾子ですねｗこれからも更新頑張ってください！ (2017年9月13日 9時) (レス) id: 414b70724d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - おもしろかったです更新頑張って下さいね (2017年8月23日 6時) (レス) id: 68ecb4e4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき姫 | 作者ホームページ：https://twitter.com/@1215YUKIUSAGI
作成日時：2017年4月25日 13時
