That's love〜Donghae〜3

帰り道 ページ4

仕事を夢中で片付けてたら帰りが遅くなってしまった

いつもはけっこう早めに帰るから
こんなに真っ暗で人通りがない時に歩くのは初めて。





やっぱりなんか、怖いな



もう残業はしないようにしよう…(笑)



寒いし、ちょっと怖いし
自然に私の歩調は速くなる





カツッカツッカツッ



静かな夜道には自分のヒールの音が
やけに響く


カツッカツッカツッ



ガツッ



痛い…
「あららっ…」
足元を見ると、
ヒールが折れてしまった




なんか不吉だなぁ…(笑)


しゃがんで折れた方の靴を脱ぐ
A「……っあれ？」




今誰かいたよね



後ろを振り返って辺りをキョロキョロ見回すけど、人影らしきものはない

A「気のせいか…」
一瞬、今日の昼に見た男性の姿が頭をよぎった




いやいや、
ないない。




でもなんか怖いから早く帰ろう



歩きだそうとするけど、
後ろが気になって仕方ない



どうしよう。
怖い…



あ！電話しよっかな！



前にテレビで見たことある。
電話してるフリすれば意外に防犯になるって



A「よし…」

私は歩きながらバッグから携帯を取りだす


ドンへ…
で良いよね


出るかな？


早く出て欲しいという気持ちをこめながらコールを聞く


ガチャッ
電話に出る音がした
良かったぁ
「あっもしもし」


「「…あ、すみません。今ドンへ、シャワーなんで」」


えっ！
この声ってソナさんだよね？



しまった
今ドンへ、彼女さんと一緒にいたんだね


「すみませんっ。大丈夫です」
私は思わずすぐに電話を切る



失礼なことしちゃった…




「あ…」
意外にも気づいたら目の前にはマンションの通り。




良かった！！
この辺りになれば街灯が多くて安心する





ドンへにごめんねメール入れとこ

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