推しを守らせていただきます。

caratじゃないです。いや、caratです ページ17

「あぁーーーー。やってしまったわ。」

ジョンハンから離れてそのまま駆け込んだトイレで1人項垂れる。
鏡の中の自分の顔を見ると、
もう見たことないくらい真っ赤だった。

やぁ。

おっとけ。

マネージャーがオタクです。
caratです。

ダメでしょ？

え、でも応援したいし、
誰よりも身近で支えられる。

こんな天職ってないわよね？？

というか普通に恥ずかしいのよ。

あー…
どうしたら


ぴぴぴぴぴっ


するとポケットの中のスマホのアラームが鳴った


はっ



撮影開始15分前アラーム



そうだ。
私はマネージャーよ

しっかりしなくちゃ。


とりあえず…


パプチャの手配をする(差し入れワゴン)
カメラマンさんに商品の打ち合わせ
編集者に挨拶



よし！！！！


最後にもう一度、バインダーに貼ったジョンハン。
私の天使のお気に入りの空港写真を見つめる。

疲れてうたた寝しているところをマスターさんが撮った写真だ。


そう。
この子を支えたいって10年近くもずっと応援してるんだから。

別にそんなの恥ずかしがることじゃないわよね。


堂々としましょ！

堂々と…！！！！



私は鏡の中の自分に言い聞かせて、
現場に向かった。

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