舞い込んできた仕事 ページ1
A「どうしよう…いや…どうしよ本当に」
だだっ広い会議室で1人うなだれながら社長に渡された資料に目を通す。
仕事だわ。
これは仕事だもの。
しっかりしなさい。
しかも良い機会だわ。
堂々と推しを支えることが出来るのだから。
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私は音楽業界の大企業でもあるPLEDISエンターテインメントのマネジメントをしている。
個々のアーティストを担当している訳ではなく、どちらかというと全体の管理を任されている。
そんな私に今日舞い込んできた話。
大御所アーティストのマネージャーアシスタントだ。
なんでも、個別活動が多くなり別行動も増えている為管理者が手一杯とのこと。
私はその補佐の第一候補として上がったそうだ。
年齢的にももう、アラサーだ。
若い女の子だとファンから勘違いされたりメディアの目もある為、安全そうな私が推薦されたらしい。
そうね。
私はもうおばさんだもの。
でもね。
問題なのはそこじゃないの。
「「SEVENTEEN」」
今回の仕事相手が最推しだった。
もともとアイドルの夢を応援するのが夢でこの仕事についた。けれどトントン拍子で上手いこと昇進し課長にまでなってしまった。
その為直接アイドルと接するなんて、すれ違って会釈くらいだ。
社長に資料を渡された時はびっくりした。
社長「Aくん!良かったな!これで存分に推しを守れるぞ!」
社長の手の中の資料には推しの整った顔があり、心臓が跳ねた
え、てか、なんで社長が私の推しを知ってるの
A「え、えっと〜…推しとは???」
にっこりと知らんぷりで返す。
アラサー未婚彼氏なしの私がアイドル好きなんて絶対恥ずかしくて誰にも言ってないのだ。
社長「君の有給休暇見ればわかるぞ。笑」
A「っ?!?!」
そんな…
社長が、そんなところまで見てたなんて…
あ、穴があったら入りたい…。
LIVEの日に有給休暇を費やしてる私は社長にはバレバレだったらしい。
こんなオタクな私に任せようと思ってくれた社長は普段からも私によくしてくれていて私もその期待に素直に応えたいと思った。
社長「君は入社した時から、アイドルや現場スタッフへの気遣いも欠かせない。何よりしっかりアイドルへの愛情が伝わってくる。そんな君なら大御所アーティストを任せたいと思った。責任もって頼むよ。」
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noa(プロフ) - yuyu...さん» コメント嬉しいです!ありがとうございます!今週更新させて頂く予定です♪お待ちくださいませ^ ^ (1月31日 9時) (レス) id: 5d007d36dd (このIDを非表示/違反報告)
yuyu...(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます!続き楽しみにお待ちしてます♡ (1月31日 8時) (レス) id: b3f7a1a281 (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます!見落としておりました。只今外させて頂きました! (1月18日 13時) (レス) id: 5d007d36dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:noa | 作成日時:2024年1月17日 15時